肌に悪影響を与えてかゆみを助長するのが、3つの“ぱなし”行動だという。
「まず、汗や皮脂、ほこり、化粧品などがついたままの“汚れっぱなし”。次に“濡れっぱなし”。濡れたままだと角層が乱れ、乾燥や炎症につながります。それからウールのセーターやマフラー、服のタグなどが皮膚に当たり続けるこすれっぱなし”。これは皮膚を傷める最大の原因です」
意外にも冬こそ注意が必要なのが“濡れっぱなし”。
「最近は暖房が効いている場所が多く、冬でもそれほど寒いと感じることはないはず。それなのに防寒にと化繊の発熱肌着を着ていませんか? 化繊は吸湿性が低く、熱がこもって汗かきっぱなし状態が続く。その結果、濡れっぱなしになりかゆみにつながるのです」
また、空気が乾燥する冬は静電気による刺激も多く、マイナスの電気を帯びるアクリルやポリエステルなどの化繊とプラスの電気を帯びるウールの重ね着は静電気が発生しやすく、これもかゆみの元なのだという。
「冬に着用するタイツやストッキングなども化繊である上に、肌に密着するため摩擦や締め付けが原因となって、かゆみを引き起こすことになります」