からだ

冬の全身かゆみの原因、洗いすぎ・保湿しすぎかも!?

  • 撮影・黒川ひろみ イラストレーション・ノグチユミコ 文・鈴木智子

おかしいと思ったら皮膚科を受診する。

体のかゆみが治まらない、悪化しているようなら皮膚科を受診することをすすめたい。

「皮膚の赤みが引かずに炎症が起きたままだったり、ブツブツした発疹ができていたら注意です。原因を探るためには問診が必要なので、症状の様子を医師に伝えられるようにしましょう」

診察や検査で原因が特定されたら、それを取り除き、薬による治療となる。皮膚の炎症などが治まっても乾燥が強い場合は、保湿薬の処方をしてもらえる。代表的なものを以下に紹介する。また、慢性的な皮膚トラブルには漢方薬を併用するという方法も。ただし、ストレスによる掻破行動は薬だけでなく精神的なケアが必要になる場合がある。

【 ビーソフテン ローション】ヘパリン類似物質含有外用薬で、乾燥肌や皮脂欠乏症の治療の際に処方される。刺激が少なく保湿力が高く、ローションタイプはさらっとしているため全身に使いやすい。現在、最もよく使われている保湿剤。
【ヘパリン類似物質 油性クリーム】乾皮症、しもやけなどの場合に処方されることが。皮膚の水分を保持し、潤いを保つほか、使用部位の血行を促進する作用もある。安全性が高くアトピー性皮膚炎などにも使われている。
【クラシエ 四物湯(しもつとう)】肌荒れや乾燥、湿疹のある肌に使用されることが多い漢方薬。乾燥した皮膚に潤いをもたらす効果がある。医療用漢方製剤は専門の医師の診断を受けてから服用することになる。市販の漢方薬を購入する際は漢方薬局の薬剤師に相談を。

『クロワッサン』1008号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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