【リフォームのヒント】ハウスメーカーで実現。暮らしを豊かにしてくれるリフォーム。

撮影・徳永彩（kiki）、ちづかみゆき（Before写真）　文・鈴木奈代

20年暮らし、不満だった点、気になっていた点を改善。老後も見据え、機能も重視。

夫が気になっていたデコボコな壁をフラットに。壁の凹凸が解消され、スッキリと仕上がった玄関。玄関から洗面所までは、グレーの6角形のタイルを敷いた。階段は2階リビングのリフォーム時に合わせて見直す予定。

今回のリフォームは、ほかにも玄関、洗面・浴室と1階全体に及んだ。夫・周太郎さんがずっと気になっていたのが、玄関から入った時に見える景色。
「トイレは外開き、リビングダイニング、洗面・浴室の扉が内開きのドア。そのせいで壁面がデコボコなのがどうしても嫌で」
そんな夫の希望を叶えるべくダイニングのドアを外開きに変更。おかげで、見違えるようにスッキリした。「慣れない動線に戸惑うこともある」と笑うみゆきさんだが、お互いが譲れない部分は尊重し合うのも快適な住まい作りの秘訣。

妻が気になっていた洗面所の足元もスッキリ。洗面台は下を空け、来客や料理教室のたびに、別の場所に隠していた体重計やゴミ箱を置けるようにした。収納部分は見た目の美しさを重視し、引き出し式にした。

リフォーム開始後に夫の海外赴任が決まったり、想定外のことが多い中、新築時と同じハウスメーカーを通した改築は結果的にメリットも大きかったそう。留守中の工事ではフェイスタイムで打ち合わせを行ったりと今ならではの対応にも助けられた。
「海外に住みながらの工事を問題なくサポートしてくれた。完成後の保証も含めて、やはり安心感がありました」

本帰国したら、2階に移したリビングをリフォームしたり、ダイニングテーブルに合わせて照明を替えたりと、当分進化し続ける予定だ。
「階段がつらくなったら、ここに平屋を建てようか？なんて話しています。元気なうちは夫が生まれ育ったこの地に住み続けるつもりです」

暮らしや身体の変化に合わせ、家も柔軟に変えていける。夫婦のそんなしなやかなスタンスが印象的だ。