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女性ホルモン

Vol.8 疲れがとれません。【40代からのからだ塾WEB版】

文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子

新連載・40代からのからだ塾では、更年期世代(40〜50代)の女性に起こりがちな症状について、原因や対処法をお伝えしていきます。更年期まっただ中にいるライター及川が、医師や専門家に根掘り葉掘り。知っておきたい検査の情報やスクリーニングの考え方なども紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!

みなさんは、どんなときに疲れを感じますか?
時々ですか? 毎日ですか?

更年期の症状の一つに「疲労感」があります。
しかも、「寝ても疲れがとれない」「すぐに疲れてしまう」」頭がボーっとして何もする気が起きない」など、以前と比べて疲れやすいと訴える女性が多いように思います。

私自身、いろいろなことをするのに、「気力、体力ともに、もたなくなったなあ」と日々感じています。
東洋医学では「加齢とともに、エネルギー(気)の総量が小さくなる」なんて、言いますが、まさにそんな感じ。燃料切れが早くて困っています。

そこで今回は「疲労」がテーマです。
更年期世代の「疲れ」にはどんな原因と対策が考えられるかを、一緒にみていきましょう。
クロワッサン誌面と同様、内科医師の天野惠子さんに取材をしています。

更年期世代の「疲れ」、まず疑うべき2大疾患とは?

前述したように、疲れは、更年期症状の1つです。
ただ、似たような症状で病気が隠れている場合があるので、スクリーニング(ふるいわけ)は必要です。
まずは、更年期世代に多く、かつ疲労感が症状の疾患をチェックしてみましょう。内科医師が疑う2大疾患は、貧血と橋本病(甲状腺低下症)だそうです。

1:貧血

症状/疲れやすい、動悸、息切れ、めまい、頭痛、むくみなど、症状は多彩
診断/血液検査 ヘモグロビン<12mg/dl
原因/一番多いのは、鉄分の不足が原因の「鉄欠乏性貧血」。ほかには、ビタミンB12や葉酸の欠乏で起こる「悪性貧血」、子宮筋腫や子宮内膜症による出血で起こる「失血性貧血」などがあります
※ちなみに、立ちくらみは、起立性低血圧(脳貧血)の症状で、医学的にいう貧血とは異なります。

女性は月経による出血が原因で、少しずつ鉄分が失われていくため、20代、30代、40代と、年齢が上がるにつれ「鉄欠乏性貧血」になりやすくなるそうです。貧血患者が最も多いのは40代で、40代の約3割が貧血というデータも。そして、閉経後(50代以降)は患者数が減少します。
月経があり貧血特有の症状がある人や、健康診断で貧血を指摘されたことがある人は、早めに内科を受診しましょう。貧血による疲れなら、治療を受けることで改善します。

2:甲状腺機能低下症(橋本病)

症状/疲れやすい、やる気が出ない、だるい、ボーっとする、眠け、寒がり、皮膚の乾燥、便秘、体重増加、コレステロール値の増加、首の甲状腺の腫れなど
診断/血液検査
原因/甲状腺ホルモンの分泌不足

代謝やエネルギー産生に関わる甲状腺ホルモンが不足するために、だるさや無気力感などの症状があらわれます。40代〜50代の女性に最も多くみられる疾患で、更年期障害と間違えられることがよくあります。

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