猫背さんタイプの特徴は、骨盤が後傾していることと胸椎の後弯のカーブがきついこと。カーブがきつい上に動きが悪く固まっているので、日常動作で腰にばかり負担がかかってしまいがち。
そこで取り入れたいのが、胸椎を大きく動かすエクササイズ。
「背骨にはそれぞれ得意な動きがあります。腰椎が得意なのは前屈や後屈といった前後の動き。胸椎が得意なのは回旋の動きですが、猫背だとこの動きがうまくできません。歩く動作では胸椎を回旋させる動きがわずかに加わるだけでも体幹や骨盤の動きが促され、効率のいい歩き方ができるようになります」
床に寝て片手で大きく前から後ろに円を描くことで、胸椎の回旋運動を促す。
ふだんの生活でここまで大きく腕を動かすことは滅多にないはず。胸の後ろの背骨が気持ちよく伸びる感覚を感じて。