からだ

猫背の改善に役立つ3つのエクササイズ。

  • 撮影/角戸菜摘 文/石飛カノ モデル/原 歩美 ヘアメイク/村田真弓 スタイリング/高島聖子

肩の可動域を高めて肩峰の位置をリセット。

肩峰(けんぽう)という肩の先端部分が普通より前に出て、肩が閉じてしまっている。これも猫背さんタイプならではの特徴。

肩が内側に入ってしまうことで可動域が狭くなり、腕の動きが小さくなりがち。たとえば背中に手を回してブラジャーのホックを外すといった内旋の動作ができない。背中に手を回したとき、左右の指先が手のひら1枚分以上空いてしまう人は、まさにこの状態。

「肩の可動域が狭いと、不良姿勢を改善することが難しいのはもちろん、四十肩や五十肩など肩のトラブルのリスクも高くなります。腕を上げて腕の付け根から外側と内側に交互にひねる運動で、肩の回旋の動きを促しましょう」

柔軟性が高まれば肩峰の位置も改善され、猫背姿勢のリカバリーに。

足を肩幅に開いて立ち、左右の手を肩の高さで真横に伸ばす。手のひらを下に向けた状態からスタート。左右の手を内側と外側に交互にひねる。肩からしっかりねじる。10往復×2セット。

(A)左右の手のひらを肩の高さでキープ。最初は下に向けた状態で。

(B)両足の幅は肩幅。つま先は前方に。

(A)右腕を内側、左腕を外側にひねって手のひらを上に。これを交互に。

肩峰が内側に入ったままだと、このように猫背姿勢に。しっかり胸を張る。

疲れてくると腕が無意識に下がってしまう。最後まで肩の高さをキープ。

平尾雄二郎

監修

平尾雄二郎 さん (ひらお・ゆうじろう)

脊椎外科医

都立広尾病院整形外科医長。脊椎外科の専門医として日々、手術による腰痛患者の治療のほか、セミナーなどで腰痛改善法の普及に努める。

衣装協力
ブラトップ¥4,900 タイツ¥8,600 ウォーキングシューズ¥9,900(以上ニューバランス/ニューバランス ジャパン TEL.0120-850-997)

『Dr.クロワッサン 歩幅65.1cmで、腰痛しらず。』(2019年3月5日発行)より。

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