理子さんもその塩梅を心得ている。子育てに奮闘しつつ、時には石田さんのプライベートへの“牽制”も。
「おとといも理子に『スマホ、見せてくれないのね』って言われましたよ(笑)。でも僕も理子のスマホは見ません。彼女もプロゴルファーだから男友だちもいるだろうし、子育てが一段落したら仲間との交流も増えるでしょう。だからお互いに覗き見なんてしたら、キリがない。特に女性は『昨夜はごちそうさまでした』なんてメールを見ただけで気をもむでしょう?」
と、意味深に微笑む。家庭が充実している今も、その“色気”は健在だ。妻以外の女性にときめく気持ちまでは封印していない様子。
「ふふっ。なら聞きますけれど、僕が100%真面目に家族のためだけに生きていると思います?」
いいえ、失礼ながら全く……!
「ですよね(笑)。ならば一番近くにいる奥さんもそうは思ってないはず。商売柄、全く色気がないのも寂しいですから。そこは理子もお見通し。〝歳の差婚〟と言われるけれど、実際は彼女に育てられているようなものです」
そう苦笑しながらも、こう続ける。
「身を焦がす恋愛はもう充分。たとえ素敵な人がいても、今は最後まで踏み込むかどうか判断して、退くべき時は退くこともできます」
いい夫婦関係をキープしつつ、男のツヤも保つ。絶妙なバランス感覚は、2回の結婚生活から学んだものだ。
「これまでの結婚で知り得たノウハウは惜しげもなく注ぎ込んでいます。それはやっぱり相手に慣れすぎないことと、適度な距離感を保つこと。その二つに尽きる。昔、美輪明宏さんに『恋愛はロマンだけど、結婚は生活よ』と助言をいただきました。僕は今あえてそれに逆らい、なるべく家庭に恋愛を持ち込もうとしています」
日々、妻の理子さんの魅力にハッとさせられる。最近は子どもたちといる時に見せる、心底幸せそうな笑顔を見る瞬間が至福だという。
「人生そろそろ終盤かと思っていたところに、今度は第3子が生まれるとなって……。もしかしたら、僕の人生には延長戦があるのかも。もちろんこれが最後の結婚と信じていますが、人生も野球も終盤にこそドラマがある。今はいい流れですが逆転負けで終わらないように(笑)。そのためにも理子といい関係を築いていきたいですね」