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胃がムカムカする、お腹がなかなか空かない、お腹がゆるい──薬膳の知恵で夏の「食欲不振」を整える

暑さによるほてりは、東洋医学の考え方で改善できます。薬膳、発酵料理研究家・山田奈美さんに、食材の効能を活かす薬膳レシピを聞きました。

撮影・高杉 純 スタイリング・久保田朋子 文・松本あかね

食欲不振

胃がムカムカする、お腹がなかなか空かない、お腹がゆるい──薬膳の知恵で夏の「食欲不振」を整える

□胃がムカムカする
□お腹がなかなか空かない
□お腹がゆるい

体内に余分な水分が停滞すると、最もダメージを受けるのは胃腸。冷たいものの摂りすぎなどから消化機能が低下し、食欲不振、消化不良につながる。オクラ、モロヘイヤ、長芋、イカの粘りは胃の粘膜を保護。また、長芋やモロヘイヤは「気」を補い、エネルギーをチャージする食材。そのほか胃腸を温め、消化を助ける牛肉、鶏肉、アジ、いんげんもよい。

豚しゃぶの長芋おろし和え

胃がムカムカする、お腹がなかなか空かない、お腹がゆるい──薬膳の知恵で夏の「食欲不振」を整える

写真右上:胃腸の働きを助ける豚肉と長芋を使用。アミラーゼなどの消化酵素を豊富に含む長芋のネバネバに、きゅうり、みょうがのシャキシャキが加わり、するりとお腹に収まる。

【材料(2人分)】
豚しゃぶしゃぶ用…肉150g
長芋…長さ4cm程度
きゅうり…1本
みょうが…1本
たれ[醤油…大さじ1と1/2、酢…大さじ1、ごま油…大さじ1/2、しょうが(すりおろし)…小さじ1
炒りごま…適宜

【作り方】
1. 長芋はすりおろす。きゅうり、みょうがはせん切りにする。
2. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を止め、豚肉を入れ、色が変わったらざるに上げて粗熱を取る。
3. ②の豚肉を長芋で和え、きゅうり、みょうがを加えて混ぜ合わせ、器に盛り、混ぜ合わせたたれを回しかける。好みで炒りごまをふる。

イカとモロヘイヤの塩にんにく炒め

写真左下:イカとモロヘイヤはともに補血作用に優れ、胃腸をサポートする働きが。モロヘイヤは加熱することで、胃腸に負担をかけず、にんにくの香りで食欲を増進。

【材料(2人分)】
イカ(おろしたもの)…1杯(約150g程度)
モロヘイヤ…1束
にんにく…1かけ
赤唐辛子…1/2本
ごま油…大さじ1
塩…ひとつまみ
黒こしょう…少々

【作り方】
1. イカの胴体は包丁で斜めに浅い切り込みを入れ、長さ4cmの幅1.5cmに切る。エンペラやゲソは食べやすい大きさに切り、すべて酒と塩各少々(分量外)をふっておく。
2. モロヘイヤは葉を摘み、茎は4cm長さに切る。にんにくはみじん切り、赤唐辛子は種を取って半分にちぎる。
3. フライパンを中火にかけてごま油を熱し、にんにくと赤唐辛子を加えて炒める。いい香りがしたら、イカを加えて炒め合わせる。
4. イカの色が変わったらモロヘイヤを加えてさっと炒め合わせ、塩、黒こしょうで味を調える。

  • 山田奈美

    山田奈美 さん (やまだ・なみ)

    薬膳・発酵料理家

    東洋医学、薬膳理論、食養生を学ぶ。神奈川・葉山の自宅「古家1681」にて和食薬膳教室や発酵教室などを開催。『12か月の薬膳食材帖』(主婦と生活社)など著書多数。

『クロワッサン』1170号より

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