くらし

週3で食べたい? カレーは認知症予防の完全食。

人生100年時代、いつまでも充実した生活を送るには、脳の健康を維持することは必要不可欠。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒

日本薬科大学教授の丁宗鐵さんによると、カレーは脳の働きを活性化する。

25歳から39歳の女性6人に、市販のカレールウを溶いたものとおかゆを別の日に同じ環境で飲んでもらったところ、カレーはおかゆより4%脳の血流量がアップしたというデータが。これは血管拡張剤のニトログリセリン2錠の効果とほぼ同じだ。

「脳の血流量が増えると酸素が行き渡り、脳が活発に動き出します。認知症の薬は脳の血流量増加を目的としていますから、カレーを食べることは認知症予防にも効果的といえます」

左・【カルダモン】脳の血流を上げる効果があり、細胞を活性化。中・【ガラムマサラ】抗酸化作用の強いクローブ、脳内の情報伝達をスムーズにするシナモンを含む。右・【ターメリック】主成分クルクミンがアルツハイマー病の原因となるアミロイドβの蓄積を抑制。

カレーにこの働きがあるのは、漢方薬としても使われるスパイスのおかげ。

さらなる効果を望むなら上のスパイスを食べる前に足すといい。夜食べると睡眠に影響するため、朝食に週1〜3回食べると効果的だという。

丁 宗鐵

丁 宗鐵 さん (てい・むねてつ)

日本薬科大学教授

百済診療所院長。漢方による難病治療、抗加齢療法、統合医療学などを専門に診療を行う。著書多数あり。

『クロワッサン』1102号より

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間