からだ

アート体験で脳を活性化するワークショップ。

人生100年時代、いつまでも充実した生活を送るには、脳の健康を維持することは必要不可欠。
楽しく美味しく認知症を予防できる情報とは?
  • 撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒
ワークショップの内容を説明するヨックモックミュージアム副館長の藤縄洋子さん。

洋菓子・ヨックモックの会長が30年以上かけて精選したピカソのセラミック作品を中心に展示する「ヨックモックミュージアム」。隣接するアートセッションスペースでは、芸術の医学的な効用に着目した「臨床美術」をベースに、ワークショップを開催している。

この日のテーマはスイカ。果肉をイメージして、水彩絵の具で画用紙に色付け。

臨床美術とは、五感を使って絵やオブジェなどを作り、右脳を活性化させて認知症の症状を改善するために開発されたプログラムだ。

集中して思い思いの作品に取り組む参加者たち。作品が仕上がった後は、作品を貼り出し、講評会が行われる。

「上手・下手は関係なく、自由に表現することで創造性が引き出され、ストレス解消効果を発揮します。作品ができあがると参加者同士で楽しく鑑賞会を行うので、新たな自己発見や自信につながり、前向きになれます。認知症を患う方やそのご家族を含め、どなたにとっても自己実現の場として有益な時間になるはずです」

●ヨックモックミュージアム
東京都港区南青山6・15・1
アートセッション参加費3,850円 
詳細は TEL.03・3486・8000まで。

藤縄洋子

藤縄洋子 さん (ふじなわ・ようこ)

ヨックモックミュージアム副館長

母親が認知症を患ったことをきっかけに臨床美術士に。アートワークセラピストとしてワークショップ等を行っている。

『クロワッサン』1102号より

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