リビングに入ると真っ先に目に留まる飾り棚は、5年前に家を新築したときに誂えた特注品。入り口のドアの対角線上の壁に作りつけてあるのは、入ってきたとき、目線が最初に向かう場所だから。この棚に季節の花や雑貨、家族の写真などのお気に入りを飾り、常に美しく保つことがみつまともこさん流の片づく家の秘訣だという。
「目線が行く場所を作り、そこさえすっきりと美しく整えておけば、部屋全体の印象がよくなるもの。これはディスプレイの手法でもあるのですが、そうすると、少々ほかの場所が散らかっていたとしても気になりません」
ショーウィンドウを見ればその店のエッセンスが伝わるように、飾り棚が部屋全体の雰囲気を担うのだ。
「飾る場所は小さなスペースでいい。大切なのはすっきり見えること。それには余白が必要で、飾ったものが映え、部屋も風通しよく感じられるんです」