くらし

小引き出しと「とりあえずの箱」でストレスフリー、後藤由紀子さんの片付けルール。

何のために片づけるのか、どういう暮らしをしたいのか、が大切。
暮らし上手が自分で見つけた、すっきり快適術を聞きました。
  • 撮影・津留崎徹花

後藤由紀子さんを  ストレスフリーにする、小引き出しと「とりあえずの箱」。

後藤由紀子さんのリビングは、古道具の家具に囲まれた居心地のいい空間だ。

片づいた印象の部屋にするポイントは、「テーブルの上と、床にものを置かないこと」と言う。とはいっても日々の生活ではちょっとしたあれこれが出たままになりやすい。そこで活躍しているのは、古家具の小引き出しと、竹素材の「とりあえずの箱」2つだ。

特に手放せないのは小引き出し。若い頃から古道具が好き、という後藤さん。20年前、昭和初期の10段の小引き出しを買ったら思いのほか使い勝手がよく、5段を2つ買い足した。

「古道具の家具のよさは、アンティークほど大袈裟でなく値段も手頃なこと。昔のものらしく作りがしっかりしていて実用的なんです」

ポイントは引き出しの浅さ。入っているものが重ならず、ひと目で見渡せる。普段づかいの文房具、一筆箋とポチ袋、爪切りと薬・体温計など、ゆるりとジャンルに分けている。仕切りはお菓子や佃煮の箱を活用。「どこに何が入っているか見えて、家族とも共有しやすいです」

そして小引き出しの隣にあるカゴは、「とりあえずの箱」。郵便物やDM、未整理の紙もの、そして大事にしているけれど表には出したくないものはここ。

「ふわりと布をかけて目隠しに。ここがいっぱいになって入りきらなくなったら、ひと息に片づけることにしています。基本的に私は片づけが苦手なんですが、こうすると決めていれば、日常をストレスなく過ごせて助かります」

中身が見渡せる浅い引き出しで探し物知らず。

「小津安二郎や寅さんの世界が好き」という後藤さん。古道具の小引き出しに、日常の細かいものを収納。毎日使うペン類のほか、ポチ袋に文香、集めているデザインの可愛い切手も。

しまう場所に迷ったら入れる「とりあえずの箱」。

お裾分け用の小袋、未整理のDM、推しグッズもここに。「カラフルなキャラ人形は表には出したくないけど、ちょっとした時に目に入ると心がなごむので(笑)、ここに入れてます」

カトラリーの収納にも小引き出しが活躍。

もうひとつ、キッチンにも古道具の小引き出しがあり、ここではカトラリーなどを入れている。「作りが丈夫なので、重さのあるカトラリーもたくさん収納することができます」

後藤由紀子

後藤由紀子 さん (ごとう・ゆきこ)

「hal」オーナー

静岡県出身。肩に力の入らない、センス溢れる暮らし方にファンが多い。『毎日のこと、こう考えればだいじょうぶ。』(PHP研究所)など著書多数。

『クロワッサン』1065号より

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