先日、我が家でも、
「なんでべんきょうしないとダメなの!?」
と算数のプリントに音を上げた長女(小2)から尋ねられ、
(勉強でもやってないと、人生暇だよ?)
と身も蓋もない本心を口走りそうになりグッと堪えた、なんてことがありました。
そんな筆者に“ネイビーが好き”さんの助けとなる金言を吐けるかどうか。
甚だ疑問ですが、かつて不登校から引きこもりとなった中学時代の当方と、似通っている部分もあり、息子さんの置かれた状況や心理を、想像するくらいのことは出来るかもしれません。
いや、勿論、ケースバイケース。
筆者は専門家でも何でもないので、“話半分以下”で聞いて頂きたいのですが、とりあえず(失礼)、
「成績などどうだって良い!」
という大上段に構えたフォロー、激励の類は、
「あれ、もう期待されていないのかな……」
と受け取ってしまうお子さん(周囲に一目置かれていることを誇らしく思っていたであろう息子さんのような子は特に)もいるので、避けた方が良いかもしれません。
厄介なのは、いつも自尊心。
筆者にも経験がありますが、これはもう炭鉱の“ボタ山”と同じで、ずっと燻り続けるもの。
プライドという荷物は、背負うも降ろすも自己判断ですから、いずれ、本人が折り合いをつけるなり、もう一度返り咲くなりするしかないのですが、ただ一方で、息子さんの場合、現時点では、不登校でも引きこもりでもない。
「学校はやめたくない」、「今の友達と離れたくない」と訴えていることを考えても、クラスメイト等々、人間関係のトラブルを抱えている様子もなさそう(あくまで文面を拝見した範囲の話ですが……)。
“おちこぼれ”と言いつつ、高等部(おそらく中高一貫校だと思いましたので)へ進学出来るだけの学力は維持されている。
何より、通学は続いているのですから、(親子共々)それほど悲観的になることもないのでは、と思いますがいかがでしょう。
気を付けるべきは親の方。
こういうとき、何か極端なことを言いたくなりませんか。
筆者自身も2児の父親で、覚えがあるのですが、我が子の心に響くこと、胸を熱くさせること、気の利いたことを言おう言おうとし過ぎてはいないでしょうか。
親になったからといって、その日から徳が高くなるわけでも、聖人になるわけでもない。
目が覚めたら、物分かりの良い器のデカい一廉の人物、理解ある庇護者になった、などという話は聞いたことが無い。
なる必要もない。
勿論、筆者も、娘(小2)をハッとさせるような名言など浮かんだ試しがありません。
結局のところ、コツコツと小言を言い、心配したり、苛ついたりを繰り返し、親として出来得るアドバイスの“精度”を上げていく、トライアンドエラーしかないと思うのです。
「生きていれば楽しいことがある!」
という物言いも、この場合、些か大仰な気もしますが、そう仰るのなら、まずは親御さんから。
我が子が不登校や引きこもり、何かしらの問題を抱えたとき、
「こんなときに趣味のヨガに行くのは不謹慎だ!」
などと、勝手に“自粛”してしまいがちですが、一向に構わない。
親は親で、機嫌よく暮らしている背中を見せてあげましょう。