くらし

【山田ルイ53世のお悩み相談】シングルファーザーですが子どもに「お母さんが欲しい」と言われます。

お笑いコンビ髭男爵のツッコミ担当で、作家としても活動中の山田ルイ53世さんが読者のお悩みに答える連載。今回は妻に先立たれ、再婚を考えはじめた30代の男性からの相談です。
  • 撮影・中島慶子

<お悩み>
シングルファーザーです。 最近、一番下の小4男子が言います。お母さんが欲しいと。
私自身としてもそろそろ再婚というのも考えて良いのかな、と思っているところです。
そこで客観的に見てシングルファーザーの再婚というのを山田さんはどう思われますか? (米倉/男性/私、現在35歳、仕事は自動車部品製造メーカーに勤務する父子家庭の者です。妻は8年前に他界しました。それからは子供たち3人と私の4人家族で生活してきました。)

山田ルイ53世さんの回答

私事で恐縮ですが、先日、次女を授かりました。
出産の前後で、妻は10日ほど入院したのですが、その間、筆者は小学校1年生の長女と2人暮らし……非常に短期間ではありますが、シングルファーザーの真似事をすることになりました。

朝5時半に起きて、娘の朝食の準備。
米かパンに、サラダとおかず、スープにデザートも付けるとなかなか大変です。
6時に彼女が起きてくると、習い事の宿題をさせます。
それが終われば、ご飯。
娘が食べている間に、宿題の添削をし、「顔洗いなさい!」、「歯磨きしたー?」と指示を飛ばす。
不器用ながら髪をとかして結んでやり、忘れ物が無いよう、教科書や持ち物を一緒にチェックして、学校へと送り出す。
見送ると、洗濯や掃除を済ませ、仕事へ。
その仕事も、この期間だけは、娘の下校時間に間に合うようスケジュールを組みました。

晩飯を食べさせ、お風呂に入れて。
娘が持ち帰った上履きを洗ったり、給食当番の割烹着を洗濯してアイロンをあててと、もう天手古舞とはこのこと。

基本、芸能界では、"ママタレ"とか"イクメン"の需要は未だに高く、ゲスな話ですが、育児に熱心な方が「仕事になる」傾向がある。
そもそも、"今のご時世"などと言う以前に、「男も育児に参加する」なんてことは、当たり前の話。
なので、たった10日程度で、こんな弱音を吐いては時流にも反するし、お叱りを受けるでしょうが、
「しんどいな―……嫌だなー……」
と思うことも多々ありました。

それを米倉さんは、8年以上もこなしてきたわけです。
お世辞でも何でもなく、頭が下がります。

再婚自体、筆者が口を出すことでもなく、客観的にということなら尚更、
「どっちでもいい」
となるのですが、出来ることなら、「新しいお母さんが欲しい!」というお子さんの要望を叶えるためではなく、一点の曇りもなく、相談者の欲望、情熱のみを選択の拠り所として頂きたいと思います。
ご自身が一番楽しいと思う道を歩むことが、結局はお子さん達が機嫌よく暮らせることに繋がるでしょうから。

山田ルイ53世●お笑いコンビ、髭男爵のツッコミ担当。本名、山田順三。幼い頃から秀才で兵庫県の名門中学に進学するも、引きこもりとなり、大検合格を経て愛媛大学に進学。その後中退し、芸人へ。著書に『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)、『一発屋芸人列伝』(新潮社)、近著に『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)。
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