鶏ももの麹から揚げのレシピ【松田美智子さんの定番料理】
「家庭料理の香りと味は、幸福な記憶になる」とは、料理家・小林カツ代さんが生前残した言葉。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。
撮影・青木和義 文・板倉ミキコ
鶏ももの麹から揚げ
鶏肉の味と食感を格段に上げる立役者・麹は生を使って。
「個人的に、鶏肉の皮と脂が苦手なので下処理はしっかり。そのほうがヘルシーだし、さっぱりいただけます。味つけのポイントとなる麹は生のものを使うこと。塩麹では塩気が強すぎるのですが、生麹はほのかな甘みが加わって即席漬けでも旨味が増します」
【材料(作りやすい分量)】
鶏もも肉(大)2枚 A[にんにくのすりおろし大さじ1 酒大さじ2 醤油大さじ2 白こしょう少々 生麹大さじ2] 薄力粉大さじ1 片栗粉大さじ3 揚げ油適量 レモン適宜
【作り方】
1.鶏肉は皮と余分な脂を丁寧に除き、縦に下包丁を入れる。肉の厚みを均等にし、大きめの一口大のそぎ切りにする。Aと合わせ15~30分置く。
2.薄力粉と片栗粉を合わせ、鶏肉に丁寧にまぶす。
3.揚げ油を中温に熱し、鶏肉を揚げる。薄く色づいたら一度取り出して5分置き、170度に熱した油で二度揚げし、表面はカリッと、中はジューシーに仕上げる。好みでレモンを添える。
【コツ!】
松田美智子(まつだみちこ)さん●神奈川県鎌倉市出身。和食文化に精通し、食感と食材の味を活かしたレシピに定評がある。「日々の料理は生活を楽しむためにあるのだと思います。手間をかけずに美味しく仕上げるコツを身につけ、盛り付けにほんの少し気を使うだけで、見た目も味も格段に変わるものです」
『クロワッサン』1005号より