くらし

エビとクレソンの水餃子のレシピ【渡辺有子さんの定番料理】

「家庭料理の香りと味は、幸福な記憶になる」とは、料理家・小林カツ代さんが生前残した言葉。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。
  • 撮影・青木和義 文・新田草子

エビとクレソンの水餃子

野菜はあえて練り込まず、シャキシャキ感を大切に。

「香味野菜の香りと歯ざわりを楽しむ餃子。茹でるときにセロリや白菜も加え、一緒に味わいます。残ったスープはかき玉にしても」

【材料(20個分)】
むきエビ200g クレソン1束 豆苗1/3束 しょうが(大)1と1/2かけ A[塩小さじ1/5 醤油小さじ1 きび砂糖小さじ1/4 ごま油小さじ1 片栗粉小さじ1/2] 餃子の皮20枚 セロリ1本 酢・白こしょう各適量

【作り方】
1.むきエビは塩水で洗い、水気をペーパーで拭いて、包丁で粗めにたたく
2.クレソンと豆苗は5mm幅に切る。しょうがは1かけをみじん切り、残りは薄切りにする。セロリは筋を取り、2mm幅の斜め薄切りにする。
3.ボウルに1を入れ、Aを順に加えて菜箸で混ぜ、しょうがのみじん切りとクレソン、豆苗を加えて、全体をさっと混ぜる。
4.餃子の皮に3を適量のせ、皮の縁に水少々をつけ2つ折りにして閉じたら、両端を手前で合わせる。残りも同じように作る。
5.鍋にたっぷりの湯を沸かし、スライスしたしょうがとセロリを入れる。包んだ餃子を半量ほど入れて3〜4分、火が通るまで茹でる。残りも同様に茹でる。たっぷりの白こしょうと酢で食べる。

【コツ!】

たたいたエビにしっかり味をつけておき、クレソンと豆苗を加えたあとは菜箸でさっと混ぜるだけにとどめ、野菜の香りと歯ざわりをできるだけ残す。
「特別な材料がなくても作れる、シンプルな料理が自然と定番に」

渡辺有子(わたなべゆうこ)さん●東京都出身。「母は同じレシピを同じ手順できっちり作る達人でしたが、私は繰り返し同じ料理をあまり作らないタイプ。定番料理には、母から受け継いでアレンジしたものも多いんです」。この夏、セレクトショップ『FOOD FOR THOUGHT』の2号店を東京・西荻窪にオープン。

『クロワッサン』1005号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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