年齢的な変化もかゆみの原因に
ヘアケアの工夫で頭皮のうるおいを守ろう
40代であれば、年齢とともに皮脂分泌や保水機能が低下してきていて、頭皮のバリア機能が不安定になり、外的刺激に敏感になっている可能性が。
「薄毛に悩んで当院に通う人の大半は40代以上となりますが、そのうち約15%は、乾燥による頭皮の炎症やフケ、頭皮のつっぱりに悩んでいます。症状にもよりますが、日常のセルフケアで対処できる場合もあります。治療する場合には、外用薬(塗り薬)や内服薬(飲み薬)の抗アレルギー薬などで炎症やかゆみを抑えます」(浜中さん)
セルフケアのポイントは、何よりもまず頭皮のうるおいを守ること。
バリア機能を健全に保つには、やはり肌同様、頭皮にもうるおい補給が必要です。頭皮にベタつくものは塗りづらいので、市販の頭皮用保湿ローションなどを使うのも1つの方法です。
それと同時に
●シャンプーやヘアケア剤が合わない場合は無理をせず、自分の頭皮に合うもの、刺激がないものを探して切り替える
●カラーリングは、髪の毛や頭皮には負担になる場合が。白髪が気になる場合には、頻度を減らす、ヘアマニキュアなど負担の軽いものにする
など、頭皮への負担を減らすことも大切だそう。
「セルフカラーリングでは、塗る場所や量によって、頭皮のトラブルを招く例もよくみられます。行きつけの美容院で相談し、負担の少ない方法を選んでもらうとよいでしょう」(浜中さん)
女性にとっては、頭皮の健康も、髪のおしゃれも、どちらも大切。最近はグレイヘアが注目されていますが、やっぱり白髪は気になる、染めたいという人も多いはず。ただ、年齢とともに体も変化してきていることは事実なので、無理のないケアを見つけて、上手に対処していきたいですね。