からだ

押して、伸ばして、1日3分。肩こりのセルフケア術。

肩こりが起きるのは血の巡りが悪いから。
そして、その原因を作っているのが、ある代表的な筋肉の衰えです。
フィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一さんに教わる、その対策は?
  • 撮影・青木和義 スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・大谷亮治 構成&文・堀越和幸 イラストレーション・山本由実 モデル・くらさわかずえ

姿勢を悪くする3つの筋肉をほぐしてから伸ばす。

現代人の肩こりの原因となるのは、多くは姿勢の悪さでしょう、と言うのはフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんだ。

「スマホやデスクワークのやり過ぎで、背中が猫背になり頭、首が前に出てしまっている。これをヘッドフォワードの症状と言います」

頭が体の中心より常に前に出ているので、首から胸にかけての筋肉はいつでも緊張状態、それが肩こりの大きな原因となる。

「ここではその代表的な筋肉、広頸筋、胸鎖乳突筋、小胸筋にアプローチします」

凝り固まった部位は、まずはマッサージ。ほぐれたら次にストレッチを。

「ストレッチは息を吐きながら20〜30秒を2、3セットが目安です。お風呂上がりなど、体が温まっている時がおすすめ。押して伸ばして1日3分、毎日続けてみましょう」

●肩こりでほぐしたい筋肉

首横(広頸筋(こうけいきん))の マッサージ

口角から下顎、首に広くわたっているのが広頸筋。3〜4本の指で、写真の箇所を上から順にじわっと温まるくらいに押してあげよう。

耳下から首元にかけて (胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん))の マッサージ

耳の下から鎖骨にかけて縦に伸びる筋肉。ここが硬くなると、首が前にせり出してしまう。写真の位置を参考に、上から順に指圧する。

[胸上部(小胸筋(しょうきょうきん))の マッサージ]

鎖骨を介して、広頸筋、胸鎖乳突筋につながっているのが胸上部の小胸筋。ここが凝っている人は案外多い。写真の位置を参考に、上から順に指圧。

ヘッドフォワード対策のストレッチ

(1)

手のひらを外に向けて前に出す。

(2)

胸を張りながら手を横に。

(3)

さらに手を後ろに引きながら、手と反対側に顎を上げ、伸ばす。上の3部位が一度で伸ばせるストレッチ。

(応用)壁を使ってさらに伸ばす、 ヘッドフォワードのストレッチ。

壁で行うとさらに伸ばすことができる。「首、胸上部は手まで連携しています。手を固定すると、力が入りやすくなります」(中野さん)

親指を少し反らすとさらに伸び感が得られやすくなる。
中野ジェームズ修一

中野ジェームズ修一 さん (なかの・ジェームズ・しゅういち)

フィジカルトレーナー

米国スポーツ医学会認定運動生理学士。数多くのトップアスリートやチームを指導。近著に『スキマ★ストレッチ』が。

モデル・ボックスTシャツ1万890円(チャコット・バランス/チャコットお客様相談室 TEL.0120・155・653) ニットパンツ1万5400円(コンジェ ペイエ アデュー トリステス TEL.03・6861・7658)

『クロワッサン』1086号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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