肩の柔軟性のテスト方法と、硬い肩をラクにする1回20秒の「スキマストレッチ」。
いえいえ、20秒あればいつでもどこでもできる、フィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一さんの提案をあなたの新習慣に!
撮影・青木和義 スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・大谷亮治 構成&文・堀越和幸 イラストレーション・山本由実 モデル・くらさわかずえ
□ 肩の柔軟性をさっそくチェック!
後ろに回した手が肩甲骨に届く。
●できる
×できない
できない人はこれから紹介するストレッチを。
ベッドまわりで。
中野さん曰く、ストレッチは毎日続けることが大切。その論で行くなら、ベッドは日々の疲れを癒やす場所。ここでの20秒を習慣にしよう。
[寝る前にする首から肩のストレッチ]
(1)
仰向けになり、右腕を付け根からだらんとベッドの下に下げる。
(2)
左手で頭の右側をつかみ、手の方向にゆっくり引っ張る。右腕は力を抜き、重力にまかせて右の首横や肩を伸ばすのがポイント。反対側も同様に。
(NG)
下ろす腕の肩がベッドに乗ったままだと、伸ばし切ることができないので位置に注意。
オフィスで。
座りっぱなしのデスクワークは、体の柔軟性の大敵。そんな時に体が息を吹き返すための20秒を。もちろん在宅勤務の時にも。
[オフィスの机でする肩のストレッチ]
(1)
机の正面に座って、肘が体の真ん中ぐらいに来るところで左の前腕を机の上に置く。
(2)
そのまま上体を倒し、左肩を机に近づける。イタ気持ちいいと感じたところでキープ。右側も同様に。
(NG)
上体を倒しても肩が机から離れていて、伸ばしたいところが伸びていない。
硬くなっていることに気づかないでいると、体はますます硬くなります。
体は動かさないと硬くなる。え? それなら、毎日家事もしてるし、仕事にだって行っている。が……。
「日常の動作には限りがあります。その限られた動きだけで生活をしていると、使われない筋肉は知らず知らずのうちに硬くなり、その硬くなったことに気づかない人さえいるのです」 と言うのは、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さん。
「ここに紹介する部位のテストをまずしてみましょう。思った以上に自分の体が硬いことに気づくはずです。この部位は運動不足だけではなく、年齢とともに硬くなる筋肉でもあります」
思うように体が動かせなかったら、スキマストレッチへ移行しよう。文字どおりの隙間時間に行える、超簡単な柔軟法だ。
「リビングでくつろいでいる時に、外出した時に、思い立ったら1回20秒してみてください。わざわざストレッチのためだけに時間を割きたくない、という人にうってつけ。僕自身が実はそうなんですけれど(笑)」
余裕がある時には20秒を2〜3セット、息をゆっくり吐きながら伸ばす。
「体の柔軟性は、肩こり、腰痛、むくみ対策の鍵になります。わざわざしないこの積み重ねを習慣にしましょう」
柔軟性をチェック:モデル・スムーストップ1万3200円(チャコット・バランス/チャコットお客様相談室 TEL.0120・155・653) ギャザーパンツ1万4300円(ジュリエ ヨガ アンド リラックス TEL.03・5720・8256)
首から肩のストレッチ:モデル・スリープウエア 上下セットで3万4100円(ヒポポタマス/HPS TEL.03・3817・0855)
肩のストレッチ:モデル・ノーカラーブラウス3万800円、ストレッチテーパードパンツ2万8600円(共にレキップ TEL.03・6861・7698) スクエアトゥーシューズ2万4200円(アデュー トリステス TEL.03・6861・7658)
『クロワッサン』1086号より