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くらし

椎茸炒めの甘酢漬け【パン・ウェイさんの食養生レシピ】。

ごはんの友にも、麺にあえても
疲れ知らずの常備菜。
  • 撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり

<椎茸炒めの甘酢漬け>

【材料】
干し椎茸(水に戻す) …… 10個(50g)
白胡麻油 …… 大さじ1

甘酢 黒砂糖 …… 大さじ2
   米酢 …… 大さじ1・1/2
   黒酢 …… 大さじ2・1/2
   塩 …… 小さじ1/2
   醤油 …… 大さじ1
   胡麻油 …… 大さじ1/2

生姜(千切り) …… 2かけ(20g)
鶏ガラスープの素 …… 小さじ1/2

【作り方】
1.
鍋に白胡麻油をひき、水気をしっかり取った椎茸をしっかり炒める。取り出して油をキッチンペーパーで少々拭き取る。
2.容器に甘酢の材料を入れて、よく混ぜてから1を加えて約1時間漬ける。
*一晩漬けるとよりおいしい。

 

乾物のうま味と栄養を余すことなくいただく。

「椎茸は気を補い、エネルギー不足の弱った体を強くしてくれます。食物繊維が豊富なので、腸内環境の改善にも役立ちます。戻した干し椎茸をそのまま甘酢に漬けるとえぐみが出てしまうので、油で炒めてから漬けると食べやすくなりますよ」

椎茸には胃腸の機能を高める働きがあり、消化不良や胃もたれに効き、食欲を増進させる。

さらに注目すべき成分、きのこ特有成分のβ-グルカンは、免疫力を上げてがん抑制効果があるといわれている。エリタデニンは悪玉コレステロールを減らすので、動脈硬化や血圧の上昇を抑え、生活習慣病の予防の効果が期待されている。

「この成分は水に溶けやすいので、干し椎茸の戻し汁はだし汁として料理に使ってください。しかも干し椎茸にするとビタミンDが生のときよりもグンとアップして、骨粗しょう症の予防にも効果があります」

パン・ウェイ

パン・ウェイ さん

料理研究家

中国・北京生まれ。季節と体をテーマに四季に沿った食生活を提唱し、現在は東京・代々木公園スタジオにて料理教室を主宰。著書に『毎日からだを調える中華スープ』(誠文堂新光社)など。

『Dr.クロワッサン 不調が消える、ふだん漢方』(2020年1月28日発行)より。

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