からだ

肩こり解消に、簡単体操とツボでアプローチ。

痛いから動きたくない。で、動かないとますます症状が進む、肩こり。その原因の元を明治国際医療大学教授の伊藤和憲さんに教わり、探りながら、正しいケアを考える。
  • 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・大谷亮治 モデル・くらさわかずえ イラストレーション・山口正児 文・黒澤祐美

肩甲骨のテスト

同じ肩こりでも人によって原因はさまざまだが、大きな要因の一つとして肩甲骨周辺の硬さが考えられる。

「肩甲骨は本来、骨の上部を支点に左右へ開閉する動き、上下の動き、縦の中心を軸に回転する動きといった6パターンがあります。しかし、パソコン作業などで長時間前屈みの状態が続くと、肩甲骨の間隔が開き、正しい位置よりも高く上がった状態で周囲の筋肉が固まってしまいます。この肩甲骨の制限がこりを引き起こす原因に。まずは肩甲骨の状態を確認しましょう」(伊藤さん)

肩甲骨の間がどの程度開くかをチェック。体の中心線で両手・両肘を合わせる。そのまま真っすぐ上に上げた際の、肘の高さを見る。肘が口の高さまで上がっていればOK。
肩甲骨が上下にどの程度まわるかをチェック。右腕は肩の上から、左腕は下から背中側にまわし、両手を組む。手が離れているほど肩甲骨が硬い。逆も行い、左右差を見る。

ニット1万3000円、パンツ1万2000円(共にダンスキン/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター TEL.0120-307560)

肩・背中のストレッチ

両脚を大きく開いて椅子に浅く座り、両肘を伸ばして両手を左右の膝の上に置く。背すじを伸ばす。
肘を伸ばしたまま右手で右膝を開くように押し、肩を内側に入れる。顔は左後ろに。5秒。反対側も同様に行う。
テニスボールを背中と床、または壁との間に挟み、押し込む力で肩甲骨の内側の筋肉を左右それぞれ刺激する。
両脚を肩幅に開いて立ち、両手を組んで両腕を肩の高さまで上げる。ボールを抱えるように両肘は軽く曲げておく。
両腕を床と水平に保ったまま前にスライドし、背中を丸める。肩甲骨が開いているのを感じながら、5秒キープ。
テニスボールを背中と床、または壁との間に挟み、押し込む力を使って肩甲骨の際を左右それぞれほぐす。
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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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