ツボを刺激することで五臓六腑を整え、体の内側から腰痛や肩こりを改善しようというのが東洋医学の考え方。一方で、頸椎や腰椎の周辺から伸びている神経が支配する領域にあるツボを押すことで肩や腰の痛みにアプローチするというのが西洋医学的な考え方だ。
「姿勢が崩れることで腰の神経が圧迫されると、その神経が支配しているふくらはぎや腿裏に痛みや痺れが発症します。逆に捉えると、ふくらはぎ周辺のツボを刺激すれば腰の神経が活性化し、症状の改善が期待できる。肩井(けんせい)と風池(ふうち)に関しては肩の筋肉そのものに刺激が入り、肩こりを和らげることができます」(伊藤さん)
ツボ押しはリラックス効果もあるため、ツボ周辺に痛みがない限りは毎日続けてもOK。「5秒圧迫5秒休憩」を1セットとし、計10セットを自分のペースで行おう。