肩や腰に負担がかからない理想の寝姿勢は、正しい姿勢で立ったときの背骨の湾曲を維持したまま寝そべった状態。ベッドが硬い、もしくは柔らかすぎるといった場合は、背骨の正常なカーブが保てず、寝ている間にじわじわと筋肉に偏って負荷をかけてしまう。
「とくに柔らかすぎるベッドは体の重い部分が沈み込み、お腹と腰に負担がかかります。寝返りも打ちにくいため徐々に筋肉が硬直し、血液循環が悪くなり、その結果腰痛を引き起こします」
一方肩こり予防には、頸椎のカーブに合った枕を選ぶことも大切。
「枕が高いと頸椎が極端なくの字に曲がり、鎖骨と頭をつなぐ筋肉に負担がかかります。逆に低い場合は顎を突き上げる状態になり、腰椎がくの字に曲がってしまいます。すると、頭と背骨をつなぐ筋肉に負担がかかることに。ベッドの上に仰向けに寝たときに、体勢がツライと感じる部分にタオルなどを入れることで、バランスを整えてみましょう」