ピーマンと常備食材でパパッとできる堤人美さんの3つのレシピ。
撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子 文・一澤ひらり
まるごと調理すれば、種までおいしく食べられる。
「青みの強い香りとほろ苦さが魅力ですが、彩りや食感を味わうには炒めものやグリルにするといいですね。さば缶とピーマンはカレーと相性がいいので、カレー粉で炒めると万人受けする一品になります。油揚げと一緒にグリルして、柚子胡椒とオリーブオイルでさっくり和えてもおいしいですよ」
さらにピーマンは種もわたも食べられ、血液サラサラ効果も。
「梅煮のように煮込むとまるごと食べられます。ピーマンを押さえつけて焼きつけるとジュワーッと水分が出てくるので、その水分も利用しながら煮てください」
[+さば缶]
みんな大好き! カレー味。ごはんが進みます。
乱切りピーマンとさば缶の炒めもの
【材料(作りやすい分量)】
さば缶1缶(190g:缶汁をきる)
ピーマン4個(乱切り)
しょうが1/2かけ(すりおろす)
カレー粉・酒各小さじ2
しょうゆ小さじ1
サラダ油大さじ1
塩・こしょう各少々
【作り方】
1.フライパンにサラダ油を中火で熱し、ピーマンを1分半炒めて端に寄せ、カレー粉としょうがを加えて炒める。香りが立ったらさば缶を加える。
2.1に酒としょうゆを加え炒め混ぜ、塩こしょうで味を調える。
[アレンジするなら]
ピーマンをカボチャに替えてもさば缶やカレー味に合う。
[+油揚げ]
オイルを絡めて焼くだけ。油揚げがサクッと。
ピーマンと油揚げの柚子胡椒グリル
【材料(作りやすい分量)】
ピーマン4個(縦半分に切る)
油揚げ1枚(さっと熱湯をかけて油抜きし、3cm幅に切る)
A[オリーブ油大さじ2 ゆずこしょう小さじ1/2 しょうゆ大さじ1/2 塩・こしょう各少々]
【作り方】
1.ピーマンと油揚げを中火のグリルで焼く。油揚げは3分ほどで取り出し、ピーマンは5〜6分焼く(両面焼きの場合。片面の場合は5分焼いてさらに返して3分焼く)。
2.1とAを和える。
[アレンジするなら]
インゲンやアスパラガスでも。エリンギなどもおいしい。
[+梅干し]
種ごとくったり煮込んだ甘みと酸味と。
ピーマンの丸ごと梅煮
【材料(作りやすい分量)】
ピーマン6個(種ごとぎゅっとつぶす)
A[だし汁1と1/2カップ 酒大さじ1 みりん大さじ1/2 しょうゆ小さじ1 梅干し1個(塩分16%:2〜3等分にちぎる)]
ごま油小さじ1
【作り方】
鍋にごま油を中火で熱し、ピーマンを入れ、1分ほど木べらで押さえるように焼きつける。こんがり焼けたらAを加えてひと煮たちさせ、落とし蓋をして10分ほど煮込む。
[アレンジするなら]
パプリカでもよく、豚肉を入れるとさらにコクが増す。
堤 人美(つつみ・ひとみ)さん●料理研究家。野菜のおいしさを生かした、手軽に作れるレシピが人気。著書に『いつも卵があるといい朝も昼も、夜も。』(グラフィック社)など多数。
『クロワッサン』1021号より