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【人気FP横山光昭さんが診断】まずローンと保険を軸に、家計管理を見直そう。

  • 撮影・千葉 諭 文・大澤はつ江

【教育費】

子どもにかかる費用は公立と私立では差がある。
「長女が私立なので学費がかかるのが現状です。部活動の出費も多い。でも、親としては本人がやりたいことを規制できません。下の子は公立で毎月児童手当が1万円支給されていますが、これは3つの習い事に充てています。また、将来、受験するとなると塾の費用もありますし……」(大場さん)
これはどの家庭にもある悩みだ。親として、子どもの意思は尊重したい。
「教育費は各家庭の事情があり一概に削減はできません。習い事は本人の意思が大切です。みんなが行くからとか、親の夢だから、などの理由なら考えたほうがいい。子どもが嫌そうな素振りを見せるようになったら、本人と続けるか否かを話し合ってください」(横山さん)

受験に伴う塾費用、その後の学費は家計にとって痛い支出だ。
「家計のなかで費用を捻出できる部分はどこかを探し、すぐにできそうなこと、例えば外食を2回から1回にする、水道の水は出しっぱなしにしないなど、見直すところはあるはずです」(横山さん)

【生活用品、お小遣い】

毎日の生活に必要なトイレットペーパーや洗剤類、シャンプーなどは前出した横山さんの仕分けでは「消費」にあたり、必要不可欠な出費だ。でも、それが本当に必要かどうかを見極めなければ「浪費」になってしまい、家計の改善は進まない。
「例えばシャンプー、髪にやさしい成分が含まれていたり、香りがナチュラルで仕上がりが美しい、など選ぶ理由は様々ですが、そのような付加価値がある商品は高いことも事実。もちろん、使うことでリラックスでき、ストレスが減るなら自分への『投資』ですから、いいと思います。でも同じ成分で香りも遜色ないなら、価格が安いものでもいいのでは」(横山さん)
「長女がいろいろな情報をもってくるんです。女子力アップにシャンプーや柔軟剤には気を使っていましたが、少しでも経費が削減できるなら商品を選ぶ視点を変えてみます」(大場さん)

もうひとつの項目、お小遣いは長女に3000円、大場さんが3万円の内訳だ。夫は自前で賄っている。
「下の子にはお小遣いはあげていません。必要なときに渡しています。私の3万円のなかには会社への交通費、ランチ代、化粧品代、洋服代などが含まれています」(大場さん)
「子ども分は除外して、大場さんのお小遣いから削減できるとしたら、ランチ代ですね。毎日1000円を使っているなら、700円にすれば16日間で4800円下がります。もっと削減できれば貯金が増えます」(横山さん)

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