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【人気FP横山光昭さんが診断】まずローンと保険を軸に、家計管理を見直そう。

  • 撮影・千葉 諭 文・大澤はつ江

【食費】

育ち盛りの子どもがいるので、安心できる食材や栄養のバランスにも気を使う大場さん。食費は収入の約15%を占め、理想の14%より少し多い。
「食費の8万5000円のうち6万5000円が日々の買い物代です。仕事帰りにスーパーに寄り、夕飯の食材を中心に購入しています。外食は月に2回ぐらい。決して贅沢な食生活ではありませんが、家族で楽しく食卓を囲みたいと思っています」(大場さん)
「大切なことです。ただ、食材を毎日買っている人は食費が高いという傾向があります。日々、買い物をすると無駄な買い物をしやすいんです。献立を週単位で考えて必要な食材だけを週に一度購入するようにし、それを余すところなく使いきる工夫をすれば、現状より1万円ぐらい削減できると思います」(横山さん)
「でも、夕方になると食材などの割引があったりするので家計も助かるんですが……」(大場さん)
「今日使うものを中心にすると、同じ献立が続くのを避けるため、翌日はまた違う食材を買う。前に買った食材を活用できればいいのですが、献立に組み込めないと冷蔵庫に寝かせてしまうことにも。これが積み重なると無駄な出費が増えてしまう」(横山さん)

安売りの調味料なども、今、必要ないなら焦って購入しない。探してみればストックがあったということもある。必要になったときにチラシなどで安いものを探すほうが得策だ。
「宅配は便利ですが、送料を無料にするために余分なものを購入しがちです。注意してください」(横山さん)

【スマホなど通信費】

今やスマホがないと生活ができないと感じている世代も多い。結果、通信費の支払いが生活を圧迫してしまうという現象も起きる。

大場さんは現在、auでプロバイダ料金込みの固定電話代6000円と、夫婦と長女の3人のスマホ代平均1万
7000円を毎月支払っている。
「金額的には妥当なところだと思いますが、大場さんとお子さんのスマホを現在の大手キャリア(携帯電話会社)から格安SIMに変更すれば、通信費は確実に6000円ほど下がると思います」(横山さん)

スマホにはSIMカードと呼ばれるものが差し込まれていて、このカードがないと通信ができない。個別の情報もここに記録される。
「現在使用しているスマホの端末はそのままで、カードを格安SIMに入れ替えることができれば、月々の支払いが2000円以下に抑えられることもあります。私も格安SIMを愛用しています」(横山さん)
通信回線を大手キャリアから借りているので低価格でも通信エリアは大手と同じ。品質も安定している。
「音声通話機能付きSIMカードなら今の番号のまま乗り換えが可能です。UQモバイル、Y!モバイル、マイネオなどは独自のSIMプランを提供しているので検討してみてはいかがですか」(横山さん)

通信費が下がるメリットはあるがデメリットもある。下の表で比較してほしい。実店舗が少ないので、問題が生じたときに店舗でのサービスを受けられないこともある。また、通話料込みのプランもあるが、取り扱いは一部の業者。一般的にはかけた分の料金がかかるので、通話が多く、SNSの無料通話で満足できない人には不向きだ。
「仕事で使う頻度が高いご主人のスマホは、そのままにしておいたほうが得策です。ビックカメラなど大手家電量販店には、格安SIM担当者がいるので相談するといいですよ」(横山さん)

格安SIMの知っておきたいポイント。

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