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イイノナホさんのチャレンジ精神、独創性とハンドメイドの温もりはおやつにも。

ちょっとつまめば心も身体もほぐれていく。そんなおやつを楽しむ時間があるのって幸せ。ガラス作家・イイノナホさんのおやつの時間を取材しました。
  • 撮影・青木和義 文・一澤ひらり
ココアバナナパウンドケーキ。レシピは最後のページに。

「子どもたちが食べるものはおいしくてできるだけ身体に良いものをと思うので、手作りしようと心がけています。ただ、作り方が適当になっちゃうんですよね、私の場合(笑)。お菓子ってきちんと分量どおりに作るのが失敗しない鉄則なんですけど、そのあたりがアバウトなので、娘たちに『これ、何?』って言われるようなケーキも時おり」
とおおらかに笑うイイノナホさん。この日の「適当ケーキ」はココアバナナパウンドケーキだ。
「最近チャレンジしているのは、お砂糖を使わずにどれだけ甘いお菓子ができるかなんです。今日のケーキははちみつだけなんですけど、皮が黒ずんできたくらいの完熟バナナを使うとちょうどいい甘さになるんですよ」

イイノさんは、中学、高校に通う3人の娘たちの母親。スポーツ好きで食べ盛りの子どもたちは、ケーキ、お菓子類のおやつだけでは食欲を満たせない。サンドイッチやピザなど、ある程度食べ応えがある軽食も定番のレパートリーに加わる。
「ピザは子どもが小さいころからよく作ってきましたね。友だちがたくさん遊びに来たときに出すと、みんな大喜びで盛り上がるんです。私もピザを食べに行くと、お店の人が作る工程をじーっと見て覚えたりして。丸い生地を空中で回したりするじゃないですか。あれもマネしてみたり(笑)」

タマゴとハム&チーズのサンドイッチ。レシピは最後のページに。

サンドイッチにも工夫を凝らす。タマゴサンドには甘酢らっきょうを刻んで入れたり、ハムサンドのハムはとけるチーズをのせて、トースターで焼いてからパンに挟んでみたり、あれこれ知恵を絞って作るのが楽しい、とイイノさん。さすが個性的なガラス作品で注目されるアーティスト。創造性が料理作りにもにじみ出る。
「おやつは絶対手作りじゃなきゃダメとは思っていないんです。中学生になってからはカップ麺なども、食べたかったらどうぞと。あまり食べたがらないですけど(笑)。基本的にお好きなものを食べてねという姿勢です。私が出張へ行ったとき、ご当地ポテトチップスを買って帰ると、娘たちは大喜びしますよ。争奪戦にならないよう、ちゃんと1人に1袋ずつ買って」

ゆるやかな時間のなかで、会話が弾むおやつタイム。

そんな話を聞いていたら、ちょうど高校1年になる次女の晴さんが帰宅し、おやつのテーブルに。
「母の作ってくれるおやつは何を食べてもおいしくて、バリエーションが豊富なんです。プリンが大好きですけど、ポンデケージョとか、バジルシードのはちみつレモンがけとか、カフェ風なものもいっぱい。友だちが来ると、いつもこんなにおいしいもの食べてるの?って驚かれます」
「私はチャレンジャーだから、なんでも作ってみたくなるのよね。でも今日のケーキは、お砂糖入れてないし、バナナも完熟じゃないから甘くないかも」
「ううん、ちょうどいい甘さ。私はこのぐらいが好きかな」
「この間、晴さんが作ってくれたポテトチップスもおいしかったよね」
「阿蘇のジャガイモを薄くスライスして油で揚げて、味つけはモンゴルの岩塩と庭のローズマリー。ふつうのより断然おいしかったよね」

時間の流れがすこしゆるやかになり、会話が弾むのがおやつタイム。

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