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餡好きが選ぶ、あんこもの大集合!【最中編】

和菓子の基本といっても過言ではない、あんこ。その魅力に夢中な小説家・山口恵以子さん、編集者・若菜晃子さんに、とびっきりのオススメを聞きました。
  • 撮影・千葉 諭 文・日高むつみ

パリッと派? しっとり派? あんと皮のバランスが要です。

「人生の喜びの9割は美味しい食べ物とお酒」と言いきる山口恵以子さん。文壇屈指の酒豪として知られるが、実はあんこにも目がない。
「幼い頃はあんこが苦手。それが変わったのは10歳頃。たまたま食べた饅頭が劇的に砂糖控えめになっていて。それ以来、大好物に」

中でも皮とあんこだけの最中は作り手の実力がわかるという。
「その代表格が『うさぎや』。都心の一等地にある店地下の工房で今も手作り。材料だって妥協しない。なのに1個105円! 商売人としての矜持を感じます。アイスを最中で挟むことを最初に思いついた『みつばち』も素晴らしい完成度。ずっと気になって、食べた途端に気に入った『白松がモナカ』も皮とあんこがこれ以上ないバランス。長く愛されるわけです。『鶴屋吉信』の最中セットはあんこを好みのバランスで。缶入りで長持ち、もしもの備蓄にしています」

【うさぎや】喜作最中

このクオリティでこの値段。「良心を最中にしたよう」な一品。
大正2年の創業以来の看板商品。焦がし風味の皮となめらかなこしあんがしっとりなじむ。あんの中の蜜漬けした大納言が食感と味わいのアクセントに。1個 105円(税込)。

東京都台東区上野1・10・10 TEL 03・3831・6195 水曜休 

【みつばち】元祖 小倉アイス モナカつき

アイス+最中の元祖。これは時代を変えた大発明。
大納言小豆と砂糖、塩と水で作る小倉アイスは空気を含み口どけなめらか。乳成分ゼロで後味すっきり。厚めの皮がアイスをしっかり受けとめる。6人前 1,700円。取り寄せ可。

東京都文京区湯島3・38・10 TEL 03・3831・3083 無休

【白松がモナカ本舗】白松がモナカ

戦前から続く杜の都の名物は素材のもち米から自家栽培。
自社農場で収穫したもち米「みやこがね」を使って最中の皮を作り、十勝産の良質な大納言小豆を炊き上げたこしあんをたっぷり。小型9個入り 1,250円(税込)。取り寄せ可。

宮城県仙台市青葉区大町2・8・23 TEL 0120・008・940 元日休

【鶴屋吉信】京ベに(小倉)

あんこの量は好みで調節。自分で作る最中セット。
創業214年の京都の老舗。香ばしい最中種と大粒の丹波大納言と砂糖だけで仕上げた艶のある小倉あんをセットに。12個分 1組入 1,850円。取り寄せ可。

京都市上京区今出川通堀川西入ル TEL 075・441・0105 元日休、ほか水曜休あり

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