最近、便利な掃除機を買ったという青木武紀さん。自宅にお邪魔すると、実物を見せながら熱く語ってくれた。
「軽くて吸引力もばつぐん。ゴミ受けのメンテナンスもすごく楽だし、コードもするっと収まるんです」
店で試してから購入を決めたという。見た目やブランドに惑わされず、自分にとっての使いやすさを重視する視点はさすが、20年近い主夫歴の賜物だ。
1999年に漫画家の桜沢エリカさんと結婚以来、ずっと家事を担当してきた青木さん。2人の子どもは18歳と16歳になり、生活も変わってきた。子どもたちがだいぶ手を離れたため、友人のカレー店を手伝うように。昨年夏からはベビーシッターの仕事も始め、すでに引っ張りダコだそうだ。
「シッターの仕事は夕方からなので、その日は出かける前に夕食を作っておきます。子どもたちも最近は帰宅時間がばらばら。だからキーマカレーやガパオライスなど、手軽に温め直して食べられるワンプレートものが主流です」
料理は家事の中でも得意分野で、レパートリーも多い。米はいつも土鍋で炊いて、炊飯器は保温用に使うだけ。一方、調味料の進化にともなって、省略できる工程も出てきた。
「わざわざだしを引かずに、『茅乃舎』のだしパックを使うことも多い。野菜だしの袋の中身を出して、スープやパスタの隠し味にすることもありますよ」