くらし

お国柄の違いも見える、海外ならではの家事シェアリング事情。

タイ、フランス、韓国、デンマーク、ハワイの家事分担事情を探ってみた。
  • 文・針貝有佳 構成・今井 恵

【タイ】屋台や市場のお惣菜で家事を減らす。 利用料が安いので家事の外注も。

[クロワッサンが調べた家事シェアの男女比率]
(女)7:(男)3

外食産業が充実するタイでは、食事はすべて外食という夫婦も。調理や片づけがないだけで、かなり家事の負担も減りそうだが、健康面を考えると……。
手先が器用な人が多く、ちょっとした配線工事や庭の手入れはまめに取り組むタイの男性。

タイでは女性の就業率が高く、妻が働き、夫が家事と育児という家庭も多い。メイドさんの賃金が住み込みで月給約1万2000THB(約4万2000円)なので、駐在員や年配者のいる家庭(タイでは介護施設が少ないため)ほど、メイドさんを利用。利用料が安いせいか、苦手なことは外注する文化が根付いている。

タイの市場では、焼き物、揚げ物、蒸し物など、お惣菜が豊富に売られている。しかもどれも安くて、おいしい!
発泡スチロールトレイではなく、ビニール袋に入れてゴムで縛るのがタイ流。お惣菜を食器に移せば、立派な晩ごはん。

また、タイの一般家庭では、小さな洗い場と冷蔵庫にレンジだけというミニキッチンが多い。なぜなら安く食べられる屋台や市場があるので、家でごはんは作らないという人が多いため。どしゃぶりの雨が降る雨期になるとフードデリバリーサービスが大人気。注文した品を店でピックアップし、バイクで配達してくれる。食生活の外注は、かなりの家事軽減になっている。

家事の負担減の一番の味方であるバイクタクシー。距離や時間帯にもよるが、渋滞をかいくぐり、食事のピックアップや配達などに大活躍。
フードデリバリーサービスは、すべてアプリで管理。注文、そして配達の状況もひと目でわかる。

[特派員]
松井聡美(まつい・さとみ)●フリーカメラマン。チェンマイ在住5年。チェンマイ、バンコク、ベトナムなどを中心に活躍。

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