クリスマスのイルミネーションや、お店の中でふと聞こえてくるクリスマスソングより、個人的に年の瀬をリアルに感じるのが、ステーショナリーショップや雑貨店のフロア一帯に、新年度のスケジュール帳や卓上日記が埋め尽くされる時です。色、デザイン、機能など見飽きることないバリエーションが揃う売り場は、見て回るだけでも楽しいひとときを過ごせます。
何かの記事で読みましたが、日本では毎年100種以上の手帳が新バージョンを携えて登場するのだとか。老若男女や趣味嗜好に合わせ、ここまで多種多様に中身もカバーも揃うのは「文房具好き、紙好きな日本ならではの光景だよね」とイギリス人の知人に言われたことがあります。確かに、スケジュールの管理だけが目的なら、これほどまで手帳選びにこだわらずとも、デジタルで十分かもしれません。
でも、これから先の楽しみな予定を書き込むワクワク感を味わったり、終わったイベントを見返して、当時の感覚を生き生きと甦らせることができるなんて、アナログの手書き文字だからこそ。たとえ悲しい日があったとしても、過去になれば自分の愛おしい足跡。読み返して日々を思い返すことができるのが手帳の醍醐味です。また、ふと浮かんだアイデアや、グッと心に刺さった言葉、そして街で見かけた気になるショップを書き込むのも手帳の大事な役割です。手帳は私の頭の中身そのものでもあり、生活を共にする相棒なんです。
だからこそ、毎年新しい手帳選びには結構時間がかかります。ネットで買わず、手にとって選ぶのが自分のこだわり。いつくかお店を巡り、今の気持ちにぴったりくる手帳を探した結果、2019年用に選んだのがこの手帳です。