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子どもの心配をひとりで背負っています。【専門家がアドバイスする夫婦の悩み相談】

「離婚したい」「自立して卒婚」「夫のこんなところが嫌」……。読者の悩みに医師の石蔵文信さんと臨床心理士の信田さよ子さんが答えます。
  • 撮影・森山祐子(信田さん) 文・後藤真子

子どもの心配をひとりで背負っています。(44歳)

子どもの将来に関する考え方の違いで悩んでいます。私も夫も高学歴なのに、2人の息子は勉強ができず、要領も悪い。そんな息子たちにできる範囲で親がお金をかけたり手助けをしてやるべきだと思うのですが、夫はその必要はないと言うのです。このままでは息子が何もせず、家でひきこもりになってしまうのではないかと思い、心配です。私ひとりで悩むのにも疲れたので、息子たちを夫にまかせてひとりで家を出たいとも考えています。

石蔵さんのアドバイス

息子にお金をかけてもどうにもならないのではないでしょうか?成績が悪いという以外に特に問題がないのなら、そんなに気にすることはないと思います。普通に育て、虐待などしなければ高校卒業くらいまでが親の責任と考えたほうがいいですよ。出て行く覚悟があるなら、息子のことも気にならないはずです。それより自分のしたいことを見つけたらどうでしょう。

信田さんのアドバイス

子どもは親が手助けしないで放っておけば自立するのか、手助けが必要なのかという育児観の違いですね。こういう夫は会社ですごく出世していたりする人なんでしょう。だから自分のしてきたことが正しいと考えるけれど、今はそんなふうにはいきません。ずっと子どもをそばで見てきた母親と、普段見ていない父親の考えが全然違い、母親が心配をひとりで背負って追い詰められるというのはよくあることです。出て行きたいと言っていますがそれは無理でしょう。第三者に相談したり夫婦でカウンセリングを受けることをおすすめします。

石蔵文信(いしくら・ふみのぶ)● 大阪大学人間科学研究科 未来共創センター 招へい教授。循環器専門医。心療内科医。定年後男性の生活自立を目的とした料理教室を開催。著書に『なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか』(幻冬舎新書)ほか。
信田さよ子(のぶた・さよこ)● 臨床心理士。’95年、原宿カウンセリングセンターを設立。依存症、DV、アダルトチルドレンなどの問題に取り組んでいる。著書に『家族収容所―愛がなくても妻を続けるために』(河出書房新社)ほか。

『クロワッサン』964号より

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