【これからAIを始める人必読】AIを賢く実生活に取り入れよう!
撮影・青木和義 イラストレーション・ジェン・ツー 撮影協力・浦安ブライトンホテル 東京ベイ 構成&文・堀越和幸
【基本操作】AIから最適解を引き出すには、質問の仕方が大切になる
どうやって質問をするの?
さあ、ここでは実際にChatGPTを使ってみよう。アプリを起動したら、さっそく好きな質問をしてみる。
「質問の入力方法はキーボードで入力する以外に音声入力もあります。音声入力をする時には、しゃべることを整理してから訊くのがコツです。えーと、など無駄な言葉を減らしましょう」と教えてくれたのは、スマホ活用アドバイザーの増田由紀さんだ。
例えば、“50歳の私が16歳の時に流行っていたことを教えて”、そんな問いにAIの出した答えを見ると(上写真)、なかなかになごめないだろうか?
「AIに対する質問文(指示文)をプロンプトと呼びますが、このプロンプトの作り方でも答えの質が変わります。いいプロンプトは曖昧さを回避でき、より目的に近い答えを導いてくれます」
秘訣としてはまずは具体的に訊くこと。その上で、下表のようなキーワードで、条件づけをしてたたみかける。
「“ナスを使った献立を教えて”ではなく、もっと具体的に。“15分で作れる揚げ物以外のナスの献立を教えて”という具合です。それでも読み切れないほど挙げてきたら、3つに絞って、とか料理名だけ教えて、とたたみかけましょう」
だらだら長い文章を箇条書きにまとめたり、難解な論文を小学生レベルの読みやすさに変えたりするのはAIの得意とするところ。さらにAIはなりきりの名人でもあると増田さんは言う。
「役割を与えるとAIはその気になります。私のスマホ教室の生徒さんで、初めてのお茶会に誘われて持ち物がわからないという方がいたのですが、そんな時もただ質問をするのではなく、初めに“あなたはお茶の先生です”と役割を与えてみてください、とアドバイスをしました。役になりきったAIからは、より的確な助言が得られます」
あなたは栄養士、家計アドバイザー、家電の達人……いろいろ演じさせよう。
プロンプトでよく使われるキーワード
プロンプトで使われる代表的なキーワード。「テーマや内容によって、こういう条件づけで質問をたたみかけていくと、AIの提案がどんどん目的に近づきます」(増田さん)
【暮らしに活用】会話をしたり、文章を作らせたり、AIを実生活に取り入れる
AIが無機質なロボットではないと思えてきたら、普段の生活に取り入れてみよう。紹介するのは、ChatGPTの3つのヒント。まずは音声入力による会話機能(ヴォイスチャット)。
「たとえば興味があることでクイズを出してもらうと楽しい。私は百人一首が好きで、よくやります。あとは英会話のレッスンとか。そうそう、人生相談なんかも聞いてくれますよ」
AIは写真の読み込みも得意だ。
「これは何の花?何の鳥?レベルは通常のネット検索でもすぐに答えが出る。AIの真骨頂は、口で説明できないようなものを写真で解明させることです。私は台湾旅行の際に遭遇したオレンジの木片が何かわからなかったのですが、尋ねたら占いで使うもので、使い方やその背景などを懇切丁寧に教えてもらって感動しました」
さらに実用的なのは、AIは実は文章を作るのも達者であるということだ。下のプロンプトと、AIが作成した文案を見てみよう。
「断りの文章って意外に悩まないですか? しかし、自分の置かれた状況を説明して、どんな文章を書きたいかを指示すると、あっという間にAIは文章を作成してくれます。ただ、私はそれをそのまま使うのではなく、一言でもいいから自分の言葉を添えることをみなさんには推奨しています」
距離が縮まってもAIは生身の人間ではない。犯しがちな失敗の事例も確認しつつ、この優秀な秘書と賢く付き合おう。
音声入力で会話をしてみよう
写真を見せて質問をしてみよう
ちょっとした文章を作ってもらおう
─プロンプト─
あなたは「断りの文章」を作る達人です。リフォーム会社の見積もりを頼んで、とても親切に対応してもらいました。でも、3社のうち2社は断らなければなりません。相手を不快な気分にさせず、こちらの申しわけない気持ちを伝えるメッセージを考えてください。
─AI─
このたびは親切にご対応いただき、また詳しい見積もりを作成いただき、本当にありがとうございました。いろいろと検討した結果、今回は別の会社にお願いすることになりました。せっかくご尽力をいただいたのに、このようなお返事となり申し訳ありません。心から感謝申し上げますとともに、今後ともご活躍をお祈りいたします。
AIは文章作成が上手だ。「例えば“やんわりと断るニュアンスで”などとプロンプトに付け加えると、AIは確実にその意を汲み取ります。これを叩き台にして、個人的な体感や感想を付け加えれば、もっと人間味のある文章になります」
『クロワッサン』1171号より
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