暮らしのイラストエッセイを描いたり、手仕事のワークショップを開いている堀川波さん。愛用している手みやげは、『YOTSUHA』の「キプフェル」だ。
「『YOTSUHA』は子どもが通っていた小学校の生徒のお母さんが開いた店で、オープン当初から通っています。初めて食べた時、すごくおいしくてびっくり。サクサクした食感も独特で、私には作れない“お母さんの味”という感じ。この店のケーキやプリンもおいしいんです」
クッキーを中心とした『YOTSUHA』のお菓子の素材は限りなく無添加で、保存料や香料はいっさい使用していない。子どもも大人も安心して日常的に食べられる、ハンドメイドの〝おやつ〟を心掛けている。「キプフェル」は、口に入れるとホロホロとほどけていく、ウィーンの伝統的な三日月形のクッキーだ。
「一つ一つ手作りで成形すると聞いて、型抜きせずに同じ形にできるのが神業だなと思って。娘の名前が夕月なので、月というモチーフにも愛着があるんです」
店頭では、クッキージャーに入ったクッキーを1枚から販売している。
「袋に数枚入れて友人への気軽な手みやげにしたり、ワークショップにはボトルで買って『食べて!』と。もう大絶賛です」
ボトルはリユース可能でエコにも配慮。
「だけど、私はつい持って行くのを忘れて、家にはボトルがたくさん……（笑）」
4月に自身がデザインする服ブランド「KiKi」を立ち上げるため、目下、製作の真っただ中で忙しい日々を送っている。
「自分と同世代に向けた服で、テーマはタイムレスとエイジレス。30歳の人でも70歳の人でも似合い、コーディネートを考えなくていい日常着を目指しています。仕事の合間にはご褒美タイムと称して、このクッキーを紅茶と一緒に。3枚くらいで我慢したいと思うのですが、つい手が伸びてしまう、罪なお菓子です」
