鳥居は神の世界と人間の世界の「結界」。本殿にいらっしゃる神様のお宅にうかがうという感覚でいましょう。
鳥居をくぐると参道が続きますが、この真ん中は「正中(せいちゅう)」といって、神様が通る道。私たち人間は正中を神様にお譲りして、右側か左側のどちらか端を歩きます。
このとき注意してもらいたいのが、神様にお尻を向けないこと。真ん中を歩く神様を意識して、右側を歩くときは右足から鳥居をくぐる。左側を歩くときは左足からくぐるのがお作法です。
同じ理由で昇殿参拝(正式参拝)をするとき、行儀よく履物をそろえようとして本殿にお尻を向けてしまわないように。靴の向きはそのままにして、参拝後もそのままお尻を向けずに履きます。また、鳥居の右側は女性、左側は男性という説もありますが、神道ではそのような決まりはありません。それより、お尻を向けないことに気をつけて。