神社は神様をお祀りしている場所で、お寺はご先祖の御霊(みたま)をお祀りしているところ。大きな違いはそこにあります。
なぜ、〝寺社〟と一緒にしがちなのか。それは10世紀初頭から明治元年まで存在した「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」に由来します。
それまでは神社とお寺が同じ敷地に混在していました。しかし、明治新政府の政策で「神仏分離令」が施行されました。その名残が東京の浅草寺や愛知の豊川稲荷です。神社にお参りすると「ご利益がある」という人がいますが、実は「ご利益」は仏教用語。神社では「ご神徳」というのが正しいのです。