くらし

お賽銭の作法、昇殿参拝、境内での過ごし方、おみくじは持ち帰る? 知っておきたい神社との付き合い方。 

神社開運コンサルタントの白鳥詩子さんに教わる、”神社のトリセツ”。知っておきたい心構えや礼儀作法とは?
  • イラストレーション・砂川ちさき 文・田村幸子

Q.お賽銭は小銭でもお札でもいいですか。入れ方に作法はありますか。

お賽銭のルーツは稲穂。昔は日本人の主食であるお米や稲穂でしたが、やがて貨幣ができて、お賽銭が主流になりました。

神社のお賽銭は金額の多寡は問いません。あくまでも自分の懐具合に合わせて、感謝を込めて奉納できる金額を用意すれば大丈夫です。

ただし、賽銭箱に小銭を投げるのは、やめてください。賽銭箱まで進み出てそっと置くように入れるといいでしょう。

お札の場合は新券だとなおよいです。半紙を重ねて横に三つ折りにし、その中にお札を納め、表に「初穂料」と書いて、賽銭箱の中にそっと入れる。半紙が手持ちになければ、のし袋でも大丈夫です。小銭でも半紙か懐紙に包み、おひねりのようにするとより丁寧です。

神社にお参りするとき、あらかじめお賽銭を整えて準備していくことで、気持ちも整う。お参りは準備から始まっています。

Q.昇殿参拝を一度してみたいですが、誰でもできるのでしょうか。

昇殿参拝(正式参拝)は神主がいる神社なら、どなたでもできます。

昇殿参拝とは、ふだんは一般の参拝者では上がれない本殿に通され、神様のより近くでお参りできるもの。そこで神主が正式参拝する人の住所と氏名を読み上げ、祝詞をあげてくれます。

社務所でどんな祈願をしたいかを選んで、住所氏名、生年月日を書き込み、「玉串料」を納めます。料金は3,000円からの神社が多く、こちらもお財布事情に合わせて選んでかまいません。ここでも新券を用意していくと、神様に丁寧さが伝わります。3,000円の玉串料でも、お札、お守りなどをいただけます。

Q.境内には長くいたほうがいいですか?

はい、ゆっくりとお過ごしください。私は神社にお参りすると1〜2時間は神様と対話します。神社は静謐で気がよいところ。よい気をいただいて深呼吸しましょう。

食事できるカフェなどがあれば、ぜひ立ち寄って。「ハイタッチ参拝」と揶揄される急ぎ足のお参りではもったいないと思います。また買い物などのついでに寄った「ついで参り」には、神様が目をかけづらいかも。

Q.大吉のおみくじは持ち帰っていいのでしょうか。

おみくじは持ち帰っても、境内の所定の場所に結んでも、どちらでもかまいません。それよりも、おみくじの引き方を上手になってほしいです。

おみくじを引くのは、神様からの答えや助言をいただくため。参拝後、自分の案件について祈願し、引きます。その答えがおみくじに書いてあるのです。吉や凶で一喜一憂せず、神様からのメッセージを読み解きましょう。

京都の祇園祭にかかわる神社と所縁(ゆかり)が深い家に生まれた白鳥詩子さんは、物心がついたころからずっと、神社や神様が暮らしの中心にあったそう。

「神社とそこに祀られている神様のことをもっと知っていただきたいのです。なぜ、ここに神社があるのか、その神様はどの神様の子どもで、どんな経験をされてきたのか。『古事記』を読むとわかります」

これらの神様や神社にまつわる“基本”をそっちのけで「どうすれば、ご利益がありますか?」「一生懸命お願いしているのに神様はちっともお願いを叶えてくれない、嫌われてるのかな」と相談されてとまどうことも。

「そもそも神社は、『神様、いつも見守ってくださりありがとうございます』と感謝の気持ちを伝えにいくところ。そのあとで『こんなことを考えています。うまくいきますか?』と問いかける。おみくじを引いて回答や助言をもらうのは、神様との交流であり対話です。

“基本”をよく理解して、どうすれば神様が喜んでくださるかを考えてお参りすると、願いが神様に届きやすく結果的に叶うのが早まるようです」

白鳥詩子

白鳥詩子 さん (しらとり・うたこ)

神社開運コンサルタント

神社を守る家系に生まれ、11歳で巫女デビュー。巫女の経験を活かした「正式参拝のお作法を学ぶ神社ツアー」を開催。神社本『神社で引き寄せ開運』(三笠書房)などの著書も多数。

『クロワッサン』1060号より

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