くらし 家具の固定、滑り止めなど、リビングダイニングの安全対策出来てますか? 愛用の家具や日用品が、地震の際には凶器に変わる! 本誌ライターの家を実例に、対処法を専門家、国崎信江さんに教えてもらった。 記事をシェア X Facebook LINE リンクをコピー 2020.10.11 撮影・岩本慶三 文・嶌 陽子 お財布の中が散らからないストレスフリーな長財布 収納力がありながら、コンパクトで手軽に持てる……そんなお財布ってあるの? 写真ギャラリー 器と器の間にキッチンペーパーを挟むと、地震で揺れた際にも摩擦によって動きが鈍くなる。 引き戸式食器棚は、下に滑り止めマットを敷いているものの、内部には対策をせず、食器を積み重ねているだけ。 地震の揺れで食器が飛び出さないよう、滑り止めシートを棚の奥半分と手前に敷く。「奥のシートが自転車の後輪ブレーキのように皿の滑りを制動し、先端で飛び出しを抑えます」。器の間には紙を挟んで。 食器棚の上には箸やカトラリーを器に入れて置いている。「外に出さないのが理想ですが、どうしてもの場合はせめて危険なフォークなどは必ずしまい、出すものの下には滑り止めシートを敷きましょう」 地震による強い衝撃でガラスが割れた際、ガラス片の飛び散りを防いでくれるフィルムは、貼っておくと非常に安心。「透明なフィルムなので、上手に貼れば一見そうとは分かりません」 メッシュ状になっているすべり止めシートは震災対策に重宝するアイテム。使いたい場所に合わせて好きなサイズにカットして使える。100円ショップでさまざまなタイプのものが購入できる。 貼るスペースに合わせてカットし、ガラスに貼り付ける。透明フィルムなので食器棚の見た目はそのままに。ガラス飛散防止フィルム(46×185cm) 1,480円(ノムラテック http://www.nomuratec.co. jp/) 組み合わせ自由の棚を3つ固定せずに並べ、棚の中もすき間がある。地震の際は転倒や本の落下の可能性が大きい。 「本の落下を防ぐには、すき間を作らないことが大事。本をぎっしり詰め、本の高さと棚の高さも合わせたほうがいいでしょう」。 さらに落下防止用のテープを棚の手前部分に貼っておくといい。 「この棚自体も固定する必要がありますね。一見してかなり不安定で、 地震の際にすぐ転倒する可能性が大きいです」と国崎さん。 本や小物などが滑るのを防止し、落下のリスクを減らす。本棚のサイズに合わせて貼るだけの手軽さ。タックフィットガードテープ(40mm幅×2.5m) 1,490円*編集部調べ(北川工業) 玄関へと続く扉近くの棚に細細したものを置いている。 落下すると避難の途中で転ぶ可能性もあるため工夫が必要。 外出用グッズなどは玄関近く、リビングの入り口扉の脇にあるオープン棚に収納。「落ちると避難の妨げになるので扉付きの棚にしまい込むか、下に滑り止めシートを敷きましょう」 モニター台座の下に粘着マットをつけ、テレビ台に固定していた。 これで転倒防止対策はできたと思いこんでいたのだが……。 モニター台座をテレビ台に固定していたものの、「それだけだと不充分。強く揺れた際にモニター部分だけ外れて飛んでくる危険があります」。テレビ用転倒防止固定具でモニター自体を壁にしっかり固定。 テレビ台も振動によって転倒したり前に飛び出したりする危険がある。電子レンジの固定に使った粘着マットを脚の下につけ、床から離れないように固定する。ここまでやると、テレビ転倒防止策は万全。 この写真ギャラリーの記事を読む 関連記事 災害時の命綱、水の確保術を危機管理アドバイザーに聞いた。 災害時のトイレ問題、どう備えればいいですか? 停電時に慌てない、電源と照明の確保術。 広告 TAGS #リビング #危険だらけの家の中。備えと工夫。 #国崎信江 #防災 #防災の知恵 HOME くらし 家具の固定、滑り止めなど、リビングダイニングの安全対策出来てますか?