くらし

空間デザイナー・井手しのぶさんの、終の棲家にしたい「好き」を詰め込んだ平屋の家。

住まいの専門家としての経験とともに、自身の「好き」を存分に詰め込んだ家。「終の棲家」での快適な暮らしを訪ねた。
  • 撮影・青木和義　文・鈴木奈代

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低いところでも2.6mという天井高のせいか、面積以上に広がりを感じるLDK。壁の珪藻土は井手さんが仲間と一緒に塗った。
LDKの床はひび割れも味になり、掃除もメンテナンスもラクなモルタル。「犬や猫の足が滑らないようラグを敷いています」
窓を開ければ、庭と一体となる開放感。食事をしたり、植木やハーブ、野菜を育て、大好きな庭仕事を存分に楽しんでいる。
青い玄関扉に井手さんがモロッコで買い付けた青いタイル、薪ストーブの煙突が目をひくチャーミングな外観の平屋。もとは竹藪の荒れ地で、客土を入れて芝を張った。海まで徒歩10分ほど、鎌倉市街地の喧騒とは無縁の静かな立地。
玄関の正面がキッチン。目隠しのためにつくった大谷石の壁は当初もっと高さがあった。愛犬・昌夫の怪我を機に「料理しながらでも姿がよく見えるように」低く調整。
ダイニングテーブルはソファ前に移動。来客時にしか使わない椅子は市販のサーフボード用のフックにオブジェのように重ね、掛けて収納。
「使い勝手のよさより、好きなもの」を選ぶ箇所も。扉には古い建具を。タイルは「映画で見た素敵なバスルームを真似して自分で張りました」。
洗面・バスルームは北側に配置。「メイクも洗面台でしてしまいます。自然光でチェックしたいのでトップライトをつけました」。高い天井高を利用して収納棚もつくった。
住み替えを経て、手元に残したのは小さめの家具ばかり。 パイン材のチェストも「トラック」の椅子も長く愛用している。鏡はフランスで購入した1700年代のものが多い。
キッチンは「リブコンテンツ」オリジナル。展示品を縁あって運よく購入。いずれは「京都の町家の“おくどさん”のような小さくシンプルな台所をつくりたい」。
寝室はLDの北側に配置。片側の壁一面にグレーの棚をつくり、机を置いて書斎のようなスペースに。
反対側の壁の奥はウォークインクローゼット。ところどころに置かれた小物は旅先から持ち帰ったものが多い。ペットたちもこの部屋で寝ている。
洗面台の横に猫用のトイレを置く場所を確保し、換気扇も設置。イケアの収納ボックスに砂を入れてトイレに。「庭があるので、ここはあまり使ってくれませんが（笑）」
「重い灯油缶を運べなくなった時のことを想定して、石油ストーブからガスストーブに替えました」。ガス栓はもともと引いてあったそう。ストーブは「リンナイ」のもの。
LDの大きな窓は、見た目の美しさを重視し、建具屋さんにつくってもらった木製。ペアガラスではないので、冬場はガラスの下端に市販の結露防止用シートを貼っている。
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TAGS
#DIY #おうち時間 #インテリア #井手しのぶ #住まい #住みたいのは工夫のある家。 #家 #工夫のある家 #平屋

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