くらし

お気に入りの本をリメイクできる、人気の「製本教室」。

読書会に参加したり、本屋体験してみたり!? 読書家もそうでない人も、本をもっと身近に楽しむヒントを紹介します。
  • 撮影・青木和義、小禄慎一郎、神ノ川智早、黒川ひろみ 文・長谷川未緒

座右の書を自分の手で製本して、オリジナルの一冊に。

お気に入りの本を、好きな表紙でハードカバーにリメイクする「製本教室」。東京・西荻窪の書店『BREWBOOKS』では、週末に行われるこの教室が、毎回満員となる人気だ。

「製本というと、専用の道具や高い技術が必要だと思われがちですが、やりたい人が誰でもできるよう工夫しています」と語るのは、講師を務める「SS-BOOKBINDING」主宰の篠原章太朗さん。

この日の生徒さんに製本の楽しみを聞いてみた。

「仕立て上がった時に、私だけの一冊という特別な喜びがあります」

「本の内容に合わせた表紙をつくるのは、自分の教養や感性を総動員する作業になるので、それが形になることも、友人や知人に見せられることも楽しいです」

手製本した一冊は、本が好きな人へのプレゼントにもおすすめ。

BREWBOOKS(ブリューブックス)
東京都杉並区西荻南3-4-5 営業時間:12時〜22時(日曜は20時まで) 定休日:月曜、第2・4火曜 https://brewbooks.net/

製本のおおまかな手順

1.篠原さん流の製本に必要な主な道具。すべて市販で手に入れられる。
2.カバーのかかっている本はカバーを外してから、本の表紙を中身からはがす。破けたりしないよう、慎重に。
3.表紙がのり付けされていた背の角部分に、筆を使って木工用ボンドを薄く塗る。
4.見返し(表紙の内側の紙。表紙と中身をつなぐ)を付け、本の大きさに合わせてカッターで切る。
5.厚紙を本のサイズより大きめに切り、好きな紙を貼り付けて表紙にする。見返しを付けた中身を表紙にのり付けする。
6.竹串を当てて、のりがはがれないように、しっかりと付ける。重しをのせて時間をおくと、なお良い。
7.表紙にタイトルの書かれた紙をのり付けして完成。紙だけでなく、布で表紙をつくることもできる。

\ここでも製本教室をやっています/

国立本店(くにたちほんてん)
東京都国立市中1-7-62 TEL.042-575-9428 営業時間:13時〜18時 定休日:月・木曜

analog(アナログ)
宮城県仙台市若林区六丁の目西町2・26 菊信紙工所 TEL.022-290-9655 営業時間:10時〜19時 定休日:火・木曜

篠原章太朗(しのはら・しょうたろう)さん(写真中央)SS-BOOKBINDING主宰、製本家会社勤めのかたわら、製本を教える篠原さん(Twi tter@pop_zine)と、製本ワークショップの生徒さん。製本教室は5時間程度で1冊を仕上げるそう。

『クロワッサン』1010号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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