くらし

誰もが気軽に楽しめる! 落語入門Q&A。

  • 撮影・岩本慶三、中島慶子 文・一澤ひらり

Q.どんな落語家を観にいくのがいい?

A.落語好きの知り合いなどに連れていってもらっては。

「いまの落語界には東西合わせて、1000人近い噺家がいます。これは江戸時代以降最多と言われていて、実力のある魅力的な噺家がキラ星のごとく大勢います」

では誰の噺を聴きに行くか? アプローチの方法はいくつもあるという。

「まずは寄席に行って、入れ替わり出演する噺家さんから面白いと思う人を見つけることから始めてみては。また、雑誌やテレビによく出る噺家さんは注目株、一聴の価値はあります。手っ取り早くいま一番脂の乗っている噺家さんを聴きたいなら、落語好きの知人に頼りましょう。オススメの会を一緒に聴きに行けば間違いないですね」

そこで佐藤さんにいま聴いておくべき注目の落語家を教えてもらった。

佐藤さんオススメ 若手真打

春風亭一之輔(しゅんぷうていいちのすけ)2012年に21人抜きの抜擢という異例の真打昇進を果たした。古典落語を斬新にアレンジして、独自のスタイルを確立。最もチケットの取りにくい、若手真打の筆頭格。撮影・キッチンミノル
三遊亭兼好(さんゆうていけんこう)職を転々とし、妻子がありながら28歳で入門した異色の経歴を持ち、「落語界の革命児」と称される。軽快で頓才の利いた落語で、サービス精神が旺盛。滑稽噺が秀逸だ。
桃月庵白酒(とうげつあんはくしゅ)ぽっちゃりと愛嬌のある容姿とは裏腹に、毒をまぶした時代を風刺するマクラに始まり、よく練られた噺にはギャグが盛り込まれ爆笑の渦が巻き起こる。型破りの異才。
柳家喬太郎(やなぎやきょうたろう)新作落語と古典落語を操る名手で、双方を融合した独自の世界へ誘われて抱腹絶倒。落語女子から”キョンキョン”の愛称で親しまれている。(撮影協力・つながり寄席 撮影・武藤奈緒美)
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