学生時代からずっと黒い服を着てきたという松本さん。近頃、選ぶ黒が変わってきた。
「以前は、マットな黒が自分では似合うと思っていたんです。でもある時期から、マットな黒を着ると、肌がしわっぽく、乾いて見えるようになりました。もう黒に嫌われてしまった、と落ち込んだくらい。でも、いろいろ試して、適度なツヤ感がある、上質な黒を選ぶようにしたら、また黒がしっくりくるようになりました」
〈ジル・サンダー〉のスカートに、〈サンローラン〉のジャケットを合わせた、こんなかっちりしたスタイルでは、肌をヌードに仕上げ、バランスをとる。カジュアルなときはセミマットな肌にするなど、肌のつくり方も計算。