からだ

3つのセルフケアを毎日の習慣に。骨は必ず若返ります。

  • 撮影・岩本慶三 イラストレーション・風間りさ  文・越川典子、高橋顕子

【栄養】和食にも骨を強くする栄養素がたくさん含まれている。

骨を丈夫にする栄養素。「納豆とじゃこ、キュウリのぬか漬けに大根おろしは最強の骨強化メニュー」と太田さん。朝ごはんから骨活を。

「骨を強くするならカルシウムと思いがちですが、たんぱく質とビタミンDにも注目してほしい」と太田さん。

●カルシウム
骨の新陳代謝に欠かせない。最も吸収率が高いのは牛乳などの乳製品。小魚、大豆、青菜などにも含まれる。
●たんぱく質
コラーゲンの原料となる。ウナギ、アジ、サンマ、サケなど脂身の多い魚に多く含まれる。肉や大豆、卵も。年齢が進んでもたっぷり摂りたい。
●ビタミンD
カルシウムを骨に定着させる。カレイやイワシなどの魚や、シイタケやきくらげなどのキノコ類に多く含まれる。

さらに、野菜に多く含まれるビタミンKや、雑穀や海藻に多いマグネシウム、卵やレバーに含まれる亜鉛、ニンジンやトマト、ベリー類に多いカロテノイドも骨を丈夫にする強い味方。反対に、スナック菓子やインスタント食品、ファストフードに多く含まれるリンやナトリウムはカルシウムの体内吸収を損ねるので避けたい。
「バランスのいい食事を摂るのが基本。ただ、健康食を上手に利用すると効率がいいですよ」(太田さん)

大豆や乳製品が原料の補助食品やサプリも使って。

以前から注目している栄養素は、「エクオール」と「MBP®」と「ホエイ(乳清)」。エクオールは大豆イソフラボンから腸内細菌によって作られ、女性の健康と美をサポートすることから、骨密度が極端に下がる閉経直後の女性にうれしい成分。MBP®は、牛乳のたんぱく質にわずかに含まれる成分。破骨細胞の暴走を抑え、骨芽細胞を増やし、カルシウムを骨に定着させやすくする。「たんぱく質が豊富に含まれるホエイも骨を丈夫にします。アミノ酸も豊富でうま味もあるので乳児から高齢者まで積極的に摂りたい栄養素です」(太田さん)

エクオールを含有したタブレット。エクエル 1箱112粒(1日4粒目安・28日分) 4,000円(大塚製薬 0120-008018)
牛乳約800ml分のMBP®を配合した飲料。毎日骨ケアMBP® ブルーベリー風味 50ml×30本(1日1本) 5,355円(雪印メグミルク 0120-301-369)
母乳の甘みと栄養素を兼ね備えるホエイを使用した離乳食。無添加。ninau.赤ちゃんのためのお米ポタージュ 80g 285円(エサンス TEL:06-4706-2010)

太田博明(おおた・ひろあき)●国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授、山王メディカルセンター女性医療センター長。女性医療の第一人者。産婦人科医。日本骨粗鬆症学会前理事長、日本抗加齢医学会理事。著書に『骨は若返る!』『抜群の若返り!「骨トレ」100秒』など。

『クロワッサン』983号より

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