からだ

骨は健康の源。運動と食事で全身が若返る。

私たちの人生はまだまだ続く。この先も愉快に元気に暮らすには、思っている以上に全身の健康状態を左右する。
正しい知識をもとに、骨を、今よりもっと大事にしましょう。
  • 撮影・中島慶子 文・一澤ひらり、板倉みきこ 撮影協力・メゾン・デ・ペルル

骨は新陳代謝していて、約5年ですべて生まれ変わる。

「骨って硬くて無機質なものと思っているかもしれませんが、実は新陳代謝をしているんです。骨は作っては壊しを繰り返している“生きた”組織。日々生まれ変わって、約5年で全身の骨が入れ替わるんですよ」

と話すのは内科医の加藤朋子さん。つまり5年後には今の自分の骨はひとつも残っていないのだ。

「だからこそ、きちんとケアをすれば何歳になっても骨は強くすることができるし、骨密度を上げることができる。しかも骨にはオステオカルシンという“若返りホルモン”が分泌されて、衰えた機能を回復する作用があります。骨は美と健康の源なんですよ」

女性は閉経後に骨量が激減、骨粗鬆症の予備軍に!?

女性は女性ホルモンのエストロゲンで骨の健康が守られているが、更年期でエストロゲンが減少すると、新しく作られる骨の量より壊される骨の量が多くなってしまい、骨量が激減する。

「閉経後10年間で15~20%もの骨量が減少するといわれていて、骨粗鬆症になりやすくなります。転倒で手足を骨折したり、『いつのまにか骨折』という背骨の圧迫骨折を起こしたり。しかも骨が萎縮するので、顔のシワやたるみの要因にもなります」

そうならないために大切なのは、骨密度の検査を受けて、自分の骨量をちゃんと知ること。すべてはここからスタートするといってもよい。

カルシウムだけでは不充分。コラーゲン摂取+運動で骨強化。

骨粗鬆症にならないよう、健康で丈夫な骨にするにはどうすれば?

「食事と運動の2本柱で改善できます。骨の約70%はカルシウム、約20%がたんぱく質のコラーゲンです。この2つの栄養を摂ることが基本ですが、カルシウムを骨に届けるビタミンD、カルシウムを骨に沈着させるビタミンKなど、骨をサポートする栄養素と一緒に摂ることが大切なポイントです」

また、骨には刺激を与えると代謝が活性化されるという特性がある。

「かかとを上げ下げする『かかと落とし』など、体重を利用して負荷をかけるだけの運動で、骨力アップにつながります。運動が苦手でも大丈夫ですよ」

オートクチュール刺繡の技法を使って作られたビーズのアクセサリー。フレンチブルドッグブローチ 参考商品、オオカミボーンピン3万3000円、カルシウムブローチ2万2000円(以上モーココバヤシ/メゾン・デ・ペルル TEL.03-6416-8644 https://maisondesperles.com)

『クロワッサン』1016号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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