上のイラストは、眠りを妨げる寝室と理想の寝室をまとめたもの。眠りを妨げる寝室では、ペットがベッドの上に寝ている。家族の一員でもあるペットは、癒やしを与えてくれる大事な存在。でも実は、可愛いからといって一緒に寝ると、飼い主の睡眠の質は確実に低下すると三橋さんは忠告する。
「週に4日以上ペットと寝ている人たちの63%は、質のよい睡眠をとれなかったという研究結果があります。ペットの動きや鳴き声で睡眠が分断されたり、添い寝することで寝返りを打ちにくくなるからです」
寝返りには、筋肉をほぐしたり血行をよくしたり、体温調整をしたりする役割がある。ペットと一緒に寝ると、気を使って寝返りしにくくなるので、睡眠中のそうした役割が阻害され、眠りも浅くなる。
「ペットを起こさないように、じっとして寝ていると、飼い主の腰を痛めたりもします。どうしても添い寝したいのなら、ペットに遠慮せず動くことです。ペットと一緒に眠りたい気持ちはよくわかりますが、快眠を考えたら、ペットが快適に眠れる寝床を作ってあげて、別に寝たほうがいいんです」