からだ

Makoさんの太る理由を徹底解明。カギは本能にありました。

  • 撮影・黒澤義教 文・葛山あかね 料理製作・Mako

食材の制限がなさすぎて、本当に痩せるのか逆に不安(笑)。(Makoさん)

大丈夫。食べ方を変えるだけで体脂肪は確実に落ちますから。(伊達さん)

では具体的なダイエット方法とは。大好きなものを我慢しなければならないの?という不安をよそに、伊達さんに提示されたのはNG食品がほとんどない“食べる”ダイエット。これで本当に痩せるの?とMakoさんの頭には別の不安がよぎるのだった。

伊達 今回、Makoさんには3つのステップを踏んでいただきます。

Mako それはどんな……?

伊達 最初の2週間はリセット期。大きくなった胃袋を元のサイズに戻しつつ、空腹時間を作ることで本能を呼び覚まします。それができたら次はデトックス期。体内に溜まったあらゆる老廃物を排出します。そして最後が体脂肪をガンガン燃やすための代謝アップ期です。身体の動きや機能に合わせて、食べ方を少しずつ変えながら進めていこうと思っています。

肉、白いご飯、砂糖、油もOK。 カロリー制限の必要もなし!

Mako 私はとにかく肉と白いご飯が大好きなんです。これがなければ生きていけないくらい(笑)。でもダイエット中って控えなきゃいけませんか?

伊達 素晴らしい! 肉と白いご飯こそ、痩せるための必需品です。

Mako そうなんですか。意外です。だって肉は脂質が多いし、白いご飯も糖質が多いからと、最近、すっかり悪者扱いされているでしょう。てっきりだめなのかと思っていました。

伊達 それは誤解。体脂肪を燃やすためには代謝を上げることが重要で、そのためには肉や魚などのタンパク質が必要不可欠。また白いご飯はパンなどの小麦製品に比べダイエット向き。素早くエネルギー源になりますし、タンパク質を効率的に吸収させて代謝アップをサポートする働きも。はっきり言って食べなければ痩せられません。

Mako よかった〜。あと、私はお菓子や料理によっては砂糖をすごく使います。そのほうが断然美味しくなるから。それは控えるべき?

伊達 もちろん使ってもかまいません。でも、できるだけナチュラルなタイプを使うこと。黒糖やきび糖などなるべく精製されてないものがおすすめです。

Mako じゃあ、油はどうですか。 カロリーが高いでしょう。

伊達 このダイエットではカロリーを抑える必要はありません。カロリーを気にして必要な栄養素が不足したら、体脂肪を燃やすことなんてできない。だから油もOK。ただ、摂ってほしいのはえごま油やしそ油などオメガ3脂肪酸の油です。体内に溜まった悪い脂肪が落ちやすくなりますし、コレステロールを調整する働きもありますから、体脂肪の多いMakoさんにはうってつけ。積極的に取り入れましょう。

Mako そんなに食べて本当に痩せられるんですか? 逆に不安(笑)。

伊達 皆さん、そう言います(笑)。でも3ステップを踏んでいただければ大丈夫。ただし、このダイエットでは牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品だけは控え気味にしてください。

Mako どうしてですか?

伊達 簡単にいえば太りやすいから。そもそも牛乳って仔牛の身体を大きくするためのものでしょう。成長期の子どもならまだしも、大人はもう成長する必要はないんです。

Mako じゃあ、朝のカフェオレやチーズを使った料理は控えないと。

伊達 牛乳は豆乳やアーモンドミルクに。ヨーグルトには豆乳バージョンがありますから代用してみて。もしチーズが食べたくなっても山羊や水牛のものならかまいません。まずはいろいろとチャレンジしてください。

Mako はい、頑張ってみます!

痩せるためには順序が大事。“本能”を研ぎ澄ませる3ステップダイエット!

【リセット期】
最初の2週間は、食べ過ぎによって巨大に膨らんでしまったMakoさんの胃袋を元の大きさに戻すことが目的だ。実践したのは18時間空けて食事を摂る食事方法。脂肪が溜まって疲れた肝臓をクリーンアップする意味もある。基本的に食事は1日1回。乳製品以外なら何を食べてもOK。

【デトックス期】
胃袋が小さくなってきたら、今度は体内に溜まった老廃物を体外に排出する食事法に切り替えつつ、デトックスに効果的な食材を積極的に摂取する。むくみが改善し、代謝が高まりサイズダウンするはずだったが、Makoさん、ここでまさかの足踏み状態に! そこには多くの人も陥りがちな原因が。

【代謝アップ期】
余分な毒素が抜けたところで、体脂肪を効率的に燃焼させる食事にシフト。必要なのは、Makoさんが大好きな肉などのタンパク質! 肉をしっかり摂ることによってデトックス期に柔らかくなった脂肪がギュッと引き締まる。身体のラインをスッキリさせ、一気にサイズダウンを図る。

Mako(まこ)●料理研究家。ボリューム&カロリー&アイデア満点の家庭料理を得意とする。料理教室「クリエイティブ・キッチン」を主宰。茶目っ気のある温かい人柄も人気の秘密。

伊達友美(だて・ゆみ)●管理栄養士。銀座医院・食事カウンセラー、日本アンチエイジングダイエット協会理事。これまで5000人以上の食事指導を行い、ダイエット成功、体質改善へと導く。

『クロワッサン』965号より

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