【前編】お腹の膨張が解消する腹ペタ呼吸法。 | ダイエット | クロワッサン オンライン
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【前編】お腹の膨張が解消する腹ペタ呼吸法。

昨年、糖質制限で見事な成果を上げながら、お腹がリバウンド中の山口恵以子さん。まずはお腹を膨張させている、体のクセを再確認します。
  • 撮影・岩本慶三 ヘア&メイク・高松由佳 文・板倉ミキコ

約1年前、本誌ダイエット企画で糖質制限に挑戦した、作家の山口恵以子さん。当時はスポーツジムにも週に3回ほど通い、理想的なボディを手に入れた。けれど今年に入り、更年期以来のめまいが再発し、足首を捻挫してジムに通えなくなるなど、トラブルが続発。気づけばお腹周りに肉がつきだし、理想の体型維持の難しさを痛感する日日。元来、胸から下、膝から上に無駄な肉がつきやすいという山口さん。お腹はダイエットをしてもリバウンドしやすく、痩せていても下腹だけポッコリ出てしまう人が多い難敵の部位だから、仕方ないのかもしれないが……。

「腰回りに浮き輪のようにつく無駄肉の原因は、食べ過ぎによる脂肪の蓄積や加齢によるたるみのせいだけではありません。無意識の呼吸グセや、力みなどによる体の間違った使い方で培われた、悪しきお腹のクセが問題なのです」(呼吸整体師・森田愛子さん)

普段、お腹の奥深くまでしっかり使って呼吸していない、浅い呼吸のクセ。さらに、物を取るなどの些細な日常の動作でも息を止めてしまう、力みグセ。呼吸が浅ければ力みやすくなるし、力んだ動作は呼吸を止めてしまうので、浅い呼吸と力みは表裏一体の関係。この悪癖が続くと、肺の下の横隔膜の動きが悪くなり、その影響を受けた周りの胃や腸などの臓器までもが緊張する。結果、臓器の働きが低下して下垂し、下腹がポッコリ出てしまうわけだ。

「私たちは日々、1日3万回ほど呼吸しています。そして、物を取ったり、片づけたり、料理や掃除など、日常の些細な行為は数えきれないほど。でもその行為のたびに力み、息を止めてしまう人が多いのではないでしょうか。浅い呼吸と力みが続けば、上腹はガチガチに硬くなり、反対に下腹がポッコリ出てくるのです」(森田さん)

「実は私、自覚はないのですが、歯医者では食いしばりが強すぎると指摘されましたし、整体の先生にも、体じゅうカチカチに強張っていると言われることがよくあります」(山口さん)

「力みグセや浅い呼吸は酸欠状態を生みやすく血流の滞りをもたらすので、お腹を膨張させるだけでなく、慢性疲労や肩こり、頭痛など、あらゆる不調の原因にもなるんですよ」(森田さん)

山口さんのめまいも、お腹のクセをなくす呼吸法を取り入れれば、改善する可能性大。そこでまずは深い呼吸とはどんなものかを体感してみることに。

深呼吸だと思ってしているのが、胸と手を大 きく開き、あごが上向く呼吸の仕方。これでは、吸った息がお腹の底まで入らない
背中を少し丸く、両腕は内巻きにして、脚も やや内股にした姿勢が、深い呼吸をするのに 適した姿勢。普段の呼吸との違いを実感する。

普段している呼吸の浅さや、力みグセを身を以て知る。

深呼吸をして、と言われて山口さんが行ったのは、胸と手を大きく開いて思い切り吸い込む方法。一方、森田さんの指導のもと行ったのが、背中を少し丸くして、腕を内巻きにした〝原始人〟のような姿勢での呼吸。

「内巻き姿勢のほうがお腹の奥深くにまで呼吸が入りますね」(山口さん)

「一般的にイメージされる深呼吸では、体に力みが生じ、吸う息が胸やお腹の前あたりに逃げてしまう。また力みグセが抜けない呼吸では、胸や胃、下腹部などに、外側に広がる張り詰めたような〝圧〟を感じます。その圧はお腹など体の柔らかい部分に慢性的にかかり、お腹が膨張する原因に」(森田さん)

立ち姿からも山口さんの力みグセは一目瞭然。背骨は硬直しお尻は締まり、手や足の指先まで力が入った状態だ。

「これでは体の中で力を溜めてしまっているので、呼吸は止まりやすいし、浅くなってしまいます。まず、普段の自分がどれだけ力んでいるかに気づくこと。無意識でしていた呼吸にも目を向けましょう。それだけで体は大きく変わりますよ」(森田さん)

前ならえをした手を、前に出したら止めると 意識するのと、前に出し続けるよう意識する のとでは、体の力みが全く異なることも体感。

『クロワッサン』952号より

●山口恵以子さん 作家/2013年『月下上海』で松本清張賞を受賞。近著に『恋するハンバーグ 食堂のおばちゃん2』(ハルキ文庫)が。

●森田愛子さん 呼吸整体師/〝呼吸で体を育て直す〞をコンセプトに活動を続ける。渋谷鍼灸理学治療室「K-Raku Style」を運営。近著に『奇跡の3日腹ペタ』(ワニブックス)が。

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