からだ

腰を守る正しい「寝る」姿勢。

この生活動作が腰を守ります。
  • 文・山下孝子 イラストレーション・松元まり子

「正しい姿勢」で寝るポイント

●仰向け寝
布団に腰が沈み込むと寝返りが打ちづらくなるため、柔らかすぎるものより、硬めの敷き布団が理想的です。また、すでに腰に痛みがある場合は、膝の下に枕などを差し込んで膝の位置を少し高くしてあげると、眠りやすくなります。

●横向き寝
実は横向き寝が腰痛予防にとって一番理想的な寝る姿勢です。背中と腰を丸めてエビのような姿になると、神経がゆるんで日中の筋肉の緊張も和らぎます。この姿勢は腰に痛みがある場合も有効です。また、抱き枕を使うと、横向き寝の肩や腰の負担が軽減されます。

●うつ伏せ寝
実は腰の反りが強くなるため、腰痛予防のためにはできれば避けたい寝る姿勢です。ただし、うつ伏せ寝でないと寝つきが悪いという場合は、腰の下に厚めのクッションや二つ折りした座布団などを入れて、体が「く」の字になるようにしましょう。

伊藤晴夫

監修

伊藤晴夫 さん (いとう・はるお)

整形外科医

メディカルガーデン整形外科院長。JCHO東京新宿メディカルセンター(旧東京厚生年金病院)元副院長・整形外科部長。岐阜大学医学部卒業。腰痛疾患や股関節疾患の臨床に長年携わり、一流アスリートの治療にもあたっている。『腰痛の運動・生活ガイド』(日本医事新報社)、『腰痛をすっきり治すコツがわかる本』(永岡書店)など、腰痛関連の著書・監修書多数。

※プロフィールは雑誌掲載時の情報です。

『Dr.クロワッサン 脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、ぎっくり腰もスッキリ! 腰痛の新常識』(2020年8月27日発行)より。

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