夏に胃が不調をきたしやすいのは、主に2つの理由がある、と兵庫医科大学名誉教授の三輪洋人さんは話す。
「1つ目は自律神経の乱れです。自律神経は胃の働きにも作用するため、屋外の猛暑と室内の冷房という激しい気温差によりダメージを受けると、胃の機能も低下してしまいます。2つ目は大量の発汗に伴い、水を多く飲むことで血液中のナトリウム濃度が低下し、電解質のバランスが崩れること。これが食欲不振などの不調につながるのです」
本来、胃は内臓の中でも加齢による影響を受けにくい臓器。胃を衰えさせるのはピロリ菌のほか、自律神経の乱れによるところが大きい。
「食生活や生活習慣を改善すれば、胃を元気に保つことができます」
夏こそしっかりと心がけたい。