猫背の改善に役立つ3つのエクササイズ。
整形外科医の平尾雄二郎さんに教わりました。
撮影/角戸菜摘 文/石飛カノ モデル/原 歩美 ヘアメイク/村田真弓 スタイリング/高島聖子
胸椎を気持ちよく回して伸ばすエクササイズ。
猫背さんタイプの特徴は、骨盤が後傾していることと胸椎の後弯のカーブがきついこと。カーブがきつい上に動きが悪く固まっているので、日常動作で腰にばかり負担がかかってしまいがち。
そこで取り入れたいのが、胸椎を大きく動かすエクササイズ。
「背骨にはそれぞれ得意な動きがあります。腰椎が得意なのは前屈や後屈といった前後の動き。胸椎が得意なのは回旋の動きですが、猫背だとこの動きがうまくできません。歩く動作では胸椎を回旋させる動きがわずかに加わるだけでも体幹や骨盤の動きが促され、効率のいい歩き方ができるようになります」
床に寝て片手で大きく前から後ろに円を描くことで、胸椎の回旋運動を促す。
ふだんの生活でここまで大きく腕を動かすことは滅多にないはず。胸の後ろの背骨が気持ちよく伸びる感覚を感じて。
床に横向きに寝て、上側の脚を前に出して膝を直角に曲げる。両手は肩の高さで前に伸ばす。上側の手をゆっくり円を描きながら後方へ。180度開いた位置で3回大きく呼吸する。5回行ったら逆も。これを2セット。
(A)上側の手をゆっくり回転。
(A)二の腕が耳たぶをかすめる感じ。
(B)呼吸を止めず、手の動きを目で追う。
(A)手の動きに合わせてカラダを開く。親指の先を床に向け、地をはうように回していく。
(A)180度の位置まで回旋運動。
(A)胸を横に広げるように大きく3回呼吸する。
02 / 03
広告